旧 太極拳よもやま話 未分類

猛暑!?

2013年8月9日

 一年で最も暑い季節になりましたが、この一週間がピークのようです。世界の気温は年々のように上昇していますが、記憶に残っているのは私が来日した平成元年の夏ですが、一番暑い日で昼間が34度位でしたし、夜なんかは網戸を開ければかなり涼しかったです。この20数年の間でも日本はかなり暑くなって着ましたね。私は中国にいた20数年間では、田舎の工場でも一年半位働いたことがありました。勿論、当時の中国のエアコン普及率はかんり低く、工場の中では扇風機があれば万々歳という感じでしたね。私は自分で工場の中古のモーターにかなり大きい羽を着けて強力な扇風機を作りましたが、熱風ということでやがて、体がもたなくなり入院してしまったこともあります。さすがに二週間も太極拳を休んだところで足や手がかなり硬くなっていました。当時の中国の田舎では確かに、太極拳どころではないですね。私は本格的に農業をやったことがないです。農業になれた方の話しを聴いていると、「お前は工場の中でも暑いと言っているが、我々は工場の仕事の後に水道畑の仕事が残っていて、もっと暑いだよ・・・」との答えが返ってきました。
 私が本格的に体験した猛暑というのはその工場の出張の仕事で中国四川省の体験でした。四川省は日本一暑い山梨県と姉妹都市になっているようですが、理由はどちらも暑いからです。数日の滞在でしたが連日の天気予報では40度を越していました。所謂高級旅館では扇風機のみで夜中に寝苦しくて起きて温度計を見たら38度でした。自分の地方へ戻った途端に熱中症で倒れては入院でした。勿論、太極拳も中断で横になって内気を練習していました。夏は太極拳修練者の鬼門ですね・・・。
 私は二十歳の頃に故郷である上海よりの所払いが解け、幼い頃に毎日にように夢を見ていた都会生活は確かに田舎と比べられない程豊かでしたね。でも、1980年代の上海でさえエアコンはかなりの高級品で一般の市民はなかなか手が届きませんでした。地元の公園では朝の7時から呉英華の太極拳クラスがはじまり、あまり涼しくない公園で年配者の皆、青年の皆が自発的に呉式の練習をし始めます。私は皆に2時間の契約であった為9時になったら帰っていましたが、時間的余裕がある方はお昼まで推手や剣の練習で楽しんでいました。
 来日の一年程前より、師馬岳梁と呉英華の個人レッスンが大変忙しくなり、私も時々、師の命令に従って手伝っていましたが、その時に改革解放で上流階級が若干増え、企業家が精神力を鍛えるために太極拳をやり出す方も増えていました。私が手伝った方々で太極拳練習後何故か腕や方がかなり痛いとの苦情があり、困ったところで師呉英華、馬岳梁と一緒に原因を探ったところ、ご自宅の部屋の中でエアコンをきつく着けておいて太極拳を練習していたせいでした。しかも、練習後、冷たい水でお体を拭いたとか・・・。
 夏という季節は太極拳修練者にとっても、一般の方々にとっても試練の季節です。くれぐれ御身を大切にお過ごししましょう。
 残暑見舞いを申し上げます。

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