旧 太極拳よもやま話 未分類

天地人

2013年7月8日

太古の昔、道教や仏教の修練者は天地人の一致を固く信じていました。
天とは天国のことでしょうか。空のことでしょうか。ただの上方のことなのでしょうかは色々な説がありますね。宗教によっても説明が違います。友人の紹介で宗教学者の方に天国について聴いたことがありますが結構面白かったのです。わたくしは大先生に天国は上にあるのですかと伺うと、大先生はかなり怒りましたね。「貴方が言っている天国がブラジル人の地獄になるね!」と一喝。私が笑いを堪えて先生の延々たる天国の説明を頷きながら聴いておりましたが、難しすぎて今日になると殆ど覚えておりません。
地とは大地のことでしょうか。土地のことでしょうか。
人は人間ですね。人間はこと地上の主宰者でありますね。

でも、伝統太極拳も天地人と言うふうに太極理論を説きます。
そもそも、古代人の道士が太極拳を修練する時は大体自然の中になります。勿論、エアコンはないですね。この近代人の私ですが、先日エアコンをかけてある部屋で太極拳を練習していたら右肩が少々痛みを感じていました。それもそうですが、太極拳基本拳をゆっくり修練すると全身のツボが開きますので冷気が入ると大変なことになりますね。FACEBOOK友達が武道の後に冷水でお体を拭かれたのですが、私はこれを注意し止めさせました。
人間という動物の体の脆さは私が申し上げなくても、誰でも分かる話しですね。確かに人間は自然界の中ではかなり長生きをする動物でありますが、一生色々な病気と戦いながら生きて行くのも我々人間です。太極拳の全身は養生術と言ったものでしたが、謂わば、人間の体の本来有るべき姿(状態)へ何とかして戻すことになります。道教では人間にとっての一番良い状態とは赤ちゃんの体を指します。無力ですが柔らかくて無駄がありません。人間が本来四足で歩くのが一番自然かもしれないですが、進化によって人間には日本足で歩くことが義務付けられました。およそ1歳からは人間が起きている間に座るか立つか、歩くか走るか・・・、または飛んだり跳ねたりしますね。いずれ下半身の負担はかなり大きいですね。日本足で歩く鶏は犬程の寿命もないですが、人間は何十年も足を酷使しますね。
道教が提唱している天地人はまさに人間にとっての一番自然な状態のことですね。人間は基本的に地に足がついているものです。人間はまた、地以外の物とも常に接しています。道教の天ですが、私達の理解では自然界で私達の体に影響しているすべてのものです。地に立っている私達が呼吸して酸素を取り込み、立っている体を支えます。他に私達の体は常に方位磁石の影響を受けていることも科学で証明されていますね。そして自然界のマイナスイオンも人体に取って非常に大切でありますし、我々も人間が本来有るべき一番自然な状態で動くことは健康で老いることの保証になります。太極拳は決して難しいものではないですが、難しいのは私達が太極拳に対する態度や心構えかもしれないですね。

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