旧 太極拳よもやま話 未分類

不用力と無力

2013年8月10日

 一般的な太極拳教室に通うと、中国人の師範であれば「不用力」という言葉をよく使われていますが、近頃のyou tube太極拳動画を見てみると多くのケースは皆、開と合に関わらず両手をかなり曲がっていることが分かります。太極拳の原理的な話しになると開合の開の時は特に両腕を伸ばしてはじめて肩や背中、腰及び全身の筋を柔らかくすることになりますが、勿論、それぞれの身体状態では腕を真っ直ぐに伸ばすことが困難である方もいますが、古典哲学的太極拳ではの身体状態にあった太極拳を積極的に薦めています。
 一般的に太極拳初心者のご質問は単純に聞こえますが、これは我々数十年も太極拳をやっている者に於いても実に大切なことであり、常に守っておきたい基本であります。
 本日は一般に方よりこのようなご質問がありました:手をなるべく伸ばすとのことですが、力を込めて、筋トレの時みたいに力いっぱいで出来るところ迄伸ばすのでしょうか?
 まず、根本から申し上げると太極拳はスポーツではありません。ということでその動きはスポーツとは違います。太極拳では自分の限界を逆らわずに手足や体を伸びるようにしています。力を込めないで出来る限り伸ばしますが、体全体に違和感がないようにある程度保留しご自分の限界ぎりぎりまで無理して伸ばすことはしません。基本的な助言はこうなりますがご参考ください。何か目の前に物体があってそれを押し退けるのではなく、ただ、自分の手足や体が出来る範囲の伸ばしていくことになります。
 これが太極拳で言う「開」ですね。
 自らの力で体全体を伸ばしていくことは薦められています。無力で体を伸ばさずふにゃふにゃしている太極拳辞めましょう。何故かと言うと陰陽のバランスを悪くしてしまうからです。
 そして、初心者の方にもう一つの助言をいたします。長年太極拳を修練してきた者の太極拳を無理して真似しないことです。長年の太極拳では人を柔らかくします。言葉としては良くないですがこれは上級者の柔らかさです。皆様は時間をかけて修練していけばいつかは到達出来る目標であります。但し、現在のところで無理されてチャレンジすると無理が生じて、御身に悪い影響を与えてしまうおそれがありますのでくれぐれも注意をしましょう。
 本日はあえて楊式太極拳の本系先駆者の写真をアップしました。手足や体の伸ばし方をご参考ください。

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