旧 太極拳よもやま話 未分類

一蝿不能落、一羽不能加の説明

2012年11月17日

 太極拳のことをいろいろと一生懸命説明していましたが、テーマである「一蝿不能落、一羽不能加」が中国語のままで、翻訳もしていないし、説明にもなっていないようで、酷いよもやま話でしたね!説明を加わりたいと思います。

 一蝿不能落、一羽不能加とは蝿一匹も止められない、羽一本も加えられないという意味です。わたくしは日本語も中国語も国語ですので、時折、自分が分かっていれば他人の気持ちなんか無視してしまう時があります。酷いものですね!反省します。

 かつて、楊式太極拳の内弟子で、田兆麟大師は楊式太極拳の中架(歩幅が大きくもないし、小さくもない)を得意としていました。彼が楊式中架の108式を4時間かけて練習していたことは、中国武術史の中で伝説とされています。私の師匠である呉英華が田大師の中架を見たことがあり、殆ど動いていないというふうに描いていました。雪の日にインナー一枚で家で練習するのだそうです。二階に住んでいたので家の人が木のフローリングで少々歩くと田大師はいつもバランスを崩れそうになります。こうなれば、蝿一匹も羽一本も話が違ってきますね。

 最高レベルの太極拳はこの位のものです。私の師である馬岳梁と推手の時、いつも、動いていないのに師の無形のパワーで重心を失っていました。これもやはり羽一本位の力ですね!
 太極拳大師達の努力は信じられないものです。

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