旧 太極拳よもやま話 未分類

一蝿不能落、一羽不能加

2012年11月17日

「一蝿不能落、一羽不能加」は太極拳論の一節です。本当にこれ程神秘的なのかと、幼い頃ずっと疑問を抱いていました。太極拳の練習は慢架がメインとされています。勿論、いくつの特別な姿勢を除けば、ほぼ同じ高さを保つことと、ほぼ同じ速さで動くことを守らければなりません。これはもう、基本中の基本です。(太極拳を武道とした場合)そして、多くの太極拳大師(楊少侯、宋書銘、呉鑑泉等)の教えでは、骨盤を勝手に動かすことが出来なく、すべての動きは腰を軸にして行うべきです。自惚れながら、わたくしは12歳から、まだ体の柔らかいうちから今日に至るまでもうすぐ40年の太極拳練習史になりますが、「一蝿不能落、一羽不能加」はつい最近まで、なかなか理解出来なかったのです。太極拳のバランスはいつもぎりぎりで踵一点を着地していると言っても過言ではないです。よって、太極拳練習の際、常に揺れを感じているのは事実ですよ。最近はちょっとした突風でも重心が崩れるし、セーター一枚を着ただけで何となくバランスが悪く感じます。自分もあまり信じたくないでしょうが、本当にわたくしも蝿一匹、羽一本のレベルに少し近づいたのでしょうか。もしも、そうでしたら心から嬉しいでしょうが、でも、例えそうであっても、もっと厳しい練習をしていかなければ、現在のよい状態を保つことが難しいです。高レベルの太極拳、武道としての太極拳は実に大変です。

呉式太極拳研究会師範 沈 剛  http://www.geocities.jp/goshikitaikyokuken/

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