旧 太極拳よもやま話 未分類

太極理論の詳細

2014年2月7日

 今晩から明日にかけて大雪のようですね。この立春の頃の季節では従来、中国伝統的な風習感や道教易経の解釈では多事の季節であり、東アジアでは大雪の季節としても有名です。冬は一年にもっとも寒い季節であり、冬至と立春は冬の入口と出口であって、大概この二つの季節は人体に対する影響が大きいです。冬至では古代中国から養生の為に栄養補給をする習慣があり、人参や鹿の角、冬虫夏虫…などが服用されますが、立春も本当は栄養補給した方がよいと漢方医の誰もがこう主張するはずですが、何故か習慣化にされていません。一つ考えられる大きな原因は旧正月のことです。中国では旧正月だと親戚を訪ねては旨いものを沢山口に入れますし、家でも旧正月になるといつもよりも沢山のご馳走が振舞われている為、特にこの時期の栄養補給は必要がないとでも判断したのかもしれませんね。中国人は気まぐれなのか、それとも細かすぎるのかはこの私も最近わからなくなってきました。
 でも、紛れもなくこの季節は人間にとってかなり弱い時期であることは確実です。わたくしは明日の大雪をが交通機関の麻痺でも及ぼすのではないかと心配して、そして、研究会学生の健康状態を考慮し太極拳教室の中止も視野に入れておりますが、何が起きてもおかしくないこの立春の頃は道教の宗教的な説明では立春を堺にして幽霊も現世に出始めるとか…、勿論、これは近代科学で何も証拠のない話しですが、幼少期の方々を抱えている学校や幼稚園、保育園などでは当然のように風邪や他の病気への注意を深めていきます。社会一般では天気予報などで防寒対策を徹底せよとの呼びかけもします。私は太極と言う分野ですので、人体が一番弱いこの時期には出来る限り日本で四百万人の太極拳に携わっている方々に太極と人体の細かい関係を研いでみたいと存じます。当然、これは当派の一方的な考えでもありますので様々な兄弟でのご意見などは大歓迎しております。そして、今後の「よもやまばなし」の糧になる試みをさせて頂きたく存じます。
 当派や楊式太極拳のご兄弟や先生方は楊露禅先生の「太極法説」を数回に渡り出版しております。その中に「太極体用解」と言う節があり、太極と人体の関連性を研いでおります。本日は師馬岳梁が伝授した当時のノートを元に展開していきます。
 理为精气神之体:人の理性は精气神の元。
 精气神为身之体:精気神は肉体の元。
 身为心之用:肉体は心(脳)の為にあり、
 劲力为身之用:力は肉体の為にある。
 心身有一定之主宰者,理也:理性は心と体を主宰し、
 精气神有一定之主宰者,意诚也:人間の誠意は精気神を主宰する。
 诚者天道,诚之者人道,俱不外意念须臾之间:誠意は天の道、誠意を持つ物は人間の道しるべ、すべては人間の意識によって成し遂げる。
 要知天人同体之理,自得日月流行之气,其气意之流行精神,自隐微乎理矣:自然と人は一体の理を知ろ、月と太陽よりのエネルギーが得られる。流れてくるエネルギーを得ても自ら隠しておくことが理性だ。
 夫而后言乃文、乃武、乃?君、乃神,则得矣:太極理論で言う人の元となるものやそれを使うこと、そして神聖な身体状態が自然に得る。
 若特以武事论之于心身、用之于劲力,仍归于道之本也,故不得独以末技云尔:もしも、武で心と体を支配し力を露呈したら、道レベルの低い道と言われてしまう。
 皆様、いかがでしたか。道教では無理のない太極拳を皆様にお願いしていますね。共に修練しましょう。

 

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