旧 太極拳よもやま話 未分類

厄介な内家拳

2013年5月6日

 「四方山」は真面目過ぎる傾向にあり、読む方は皆疲れてしまいそうですね。皆様、本当に申し訳ございません。本日の話題もあまり軽くはないです。「内家拳」は主に、太極拳、形意拳、八卦、心意六合拳などがございます。私は呉式太極拳が殆どですので、本来は「内家拳」のすべてを語る資格なんかありませんが、「四方山」という訳ですので聞いた話しなども含めて色々な事を皆様と分かち合いしたいです。どうぞ、ご参考の程にして於いてください。
 「内家拳」の文字通り、家に中で修練する拳法です。かつての封建中国では本系本元に弟子入りしない限り、本格的な太極拳修練はほぼ不可能でした。一つの原因は勿論、家伝な訳ですので何も人様に教える必要がないし、大金持ちの人なら何人かを弟子入りさせておけば生活は困らないです。次に大きな問題はこうです。「内家拳」というものは「気功」と切っても切れない関係を持っているので、修練するに当たっては向きと不向きがあります。あまり集中出来ない人でしたら所謂「走火入魔」になる可能性も上がるので「内家拳」の本系本元の皆も責任が取れないことで弟子入り希望者に対してもかなり厳しいです。脅しではないですが、「内家拳」を適当に練習して「走火入魔」になり、事件を起こしたことはかなりございました。
 私の師である馬岳梁に半年程太極拳を学んだことがある陳長寿と人物がいましたが、半年後に彼は飛び出して自分流の気功術で長い間に渡り多くの人に「気」を送る商売をしていました。時は中国改革開放の初期ですので、「気功」は巷の大きな話題になっていましたね。陳長寿は時の風雲児になりました。私から見た彼は、太極推手で「不丢顶」の逆手を取り、やられてしまうようなポーズ(タントー)を皆にさせておいて、彼が軽く触れば皆がおののきますが、「気だ、気だ!!!・・・」彼は忽ち有名になったのですが、元気なお爺ちゃんが彼の「気」を貰っては足が震えるようになったのです。それでも「先生の気で元気になった・・・」とか、我々数人はこのような現実を看過出来なく、辞めさせようと馬岳梁に申し出たのですが、優しい師は認めませんでした。
 1980年代での「気功熱」の真っ只中で「気功」をやっていて「鬱病」になった方はかなり多かったのです。但し、気功修練者は一行に減りません。色々な訳がわからない気功術が生まれました。例えば、お寺で毎日念仏でもしていたら佛様から凄い気を頂いたとか・・・。毎日のように樹を触っていたら「気」が蓄えたとか・・・。精神病人が「気功師」、「気功師」が「貴公子」の状態でした。その当時、中国が開放し世界各国の人々が中国に入り、自然と「気功術」や「内家拳」の世界に身を投じた訳です。私が中国で師呉英華に代わって教えていた時期からこの日本国に来て今日に至る迄、「内家拳」の被害者である欧州人、日本人、中国人はかず数えない程でした。軽い方は情緒不安定、重い方は躁鬱です。
 言い切りますが、殆どの責任は教える側にあります。「内家拳」を適当に教えるととんでもないことになりますよ!
 本系本元の太極拳流れでは一般的に張三豊創始者の詩を弟子に教えるようにしています。当然のように太極拳の秘訣になりますが、中国語古文である為、皆様にお見せします。太極拳上級者の物ですが、ご参考にどうぞ。
 张三?悪承留
天地即乾坤,伏羲为人祖。
画卦道有名,尧舜十六母。
微危允厥中,精一及孔孟。
神化性命功,七二乃文武。
授之至予来,字著宣平许。
延年乐在身,元善从复始。
虚?鋲能得明,理令气形具。
万载咏长春,心兮诚真迹。
三教无?姶家,统言皆太?巽。
浩然塞而冲,方正前年立。
继往?君永绵,开来学常续。
水火济既焉,愿至戌华字。

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