旧 太極拳よもやま話 未分類

満招損、謙受益

2013年9月13日

 先週は中国功夫の仲間の集まりがあり、今週は研究会で学んでいるプロの方とお茶をしていて、自然と自分達の分野の話で弾みましたが、ほぼ同じような問題点で多くの方が悩んでおり、近代の武道に関しては私も知らない事が多く、日本社会での功夫市場のことも大いに勉強になりました。わたくしはあまり人様の対人態度や個性的な話し方に対して気にしないタイプですが、堪忍袋が切れる時もあります。何とか太極拳は道教を反映していることで大人を装っている場合もあります。だが、武道仲間の話しを聴いていると日本の中国功夫分野では実に様々な人間模様があり、日本社会とかなり遊離していることは確認いたしました。
 本日のテーマはもう説明しなくてもよいでしょう。傲慢な人は自分で損を招き、謙遜な人は各方面から益を頂くとのことです。これは中国語の小学校の教科書にも載っていますよ。中国功夫を勉強されている方は現在、日本にはおそらく数百万人でしょう。殆どの方が中国語に興味があるし、かなり勉強されて上級者レベルの方も周りにはいます。是非、この小学校レベルの中国の中国語をも復習して頂きましょう。
 当研究会で推手を学んでいる方の話しによるとある日本人の有名な推手の先生と推手の交流をしたのですが、案外素人みたいに弱かったし、負けても自分が推手以外の他の武道で戦えば強いぞというふうに言われたらしいです。十数人の仲間の話しでは何故か近頃の日本人中国功夫修練者が偉そうで傲慢な態度をする人がかなり多いようです。わたくしと他2名が中国人だった為、色々と中国の武道家や功夫修練者について、謙遜か傲慢かと聞かれておりましたが、我々中国人の3人はいずれ日本に長く滞在しており、昨今の中国事情もなかなかわからないとのことで発言を控え目にしていました。
 でも、正直に申し上げますと中国人全体が日本人より傲慢な態度を取ることは確実です。但し、日本人と違って一旦、挫折したら長い間落ち込むことも多いです。特に功夫家で誰かに負けていたら、しかもその「交流」が公けで行われた場合は負けた方が面子に傷付けられたことが原因で病気になり、中には亡くなってしまうケースもあります。中には日本古武道みたいに負けたら自害する人もいましたね。
 中国功夫は日本人の皆様にとってどのような存在かはわたくしもはっきりわかりませんが、独特な異文化であることは間違いないでしょう。偉そうな態度ということですが、別に中国功夫の世界だけではなく、先日もまた柔道で平手打ち事件が勃発しましたね。(東京五輪が決まった次に日?)これは一種の社会全体の同化だと感じておりますが、1990年代以降に来日した外国人があまりにも多い為、本当に日本の治安を悪化していますね。この辺は我々一人ひとりにも大きな責任を背負っています。
 中国では昔から「武徳」という言葉があり、殆どの功夫家元の弟子入りの時には教育し、その流派の家訓を確認します。この頃、所謂複雑な儀式を省くことが多く、横柄で偉そうに人と接する人間は増えてきました。とうとう、日本の中華功夫や柔道まで悪い影響を及んでしまったら、またわたくしが穴を掘って入りたくなりますね。
 勿論、現在の中国功夫や柔道の問題は全部中国からの悪い影響とも言い切れませんが・・・。

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