旧 太極拳よもやま話 未分類

人体の複雑さ

2013年5月22日

 人間の体の複雑さは凄まじいものですね。太極拳を40年近く修練していて内部的変化が若干感じて参りましたが、と言っても一般の人間の体のように肉と骨で出来ており、細かい血管が地球何周の長さであることは変わっていません。西洋医学では主に体に何かの問題が起きてしまった時に色々な方法で修復することで、一般的には即効的で抗生剤によって副作用が出ることもご周知の通りです。
 漢方医的には草薬が中心で副作用も少ないです。そして人間のツボを色々な手段で刺激するがあり、今日に至ってもはっきりした病気が治る根拠が世界のどの国の研究者もまだ掴んでいないようです。西洋ではマッサージと言う言葉で現す術ですが、中国では一般的に「推拿法」と言われています。そして長い間内家拳を修練する方による「気功」の治療法もありますが、これはほんのひと握りの方しか把握していない術です。現在、パソコンで日本語入力で「きこう」と入力すれば、「気功」と、中国語の言葉がこのように簡単に出せるようになっていますが、気功は誰でも簡単に習得出来るようなものではありません。
 他に中国の民間的治療法はまだ色々ございますが、はっきりした効果が科学的にはなかなか証明なく、人体に対する明らかな効果も著しいとは言えません。
 ということで自分の体は自分でというふうに考え出したのが中国や他国の古代の暇人でした。中国では一番有名な古代養生術として、「易経」があります。一番最初に「太極」という言葉が現れていたのがこの歴史的書物だったし、中国古代の三大奇書でもありました。(《黄帝內經》、《易經》、《山海經》)
 《易經》には、哲學、宗教、医学、天文、数学、文学、音樂、芸術、軍事と武道の様々な分野に触れてあり、例え中国人であってもなかなか読めない文書に戸惑いますね。老子時代で始めてわかり易い形で継承されてきた養生術があり、太極拳の前身とも言われています。太極拳の理論で筋から骨、骨から皮との考え方が古く5000年前からありました。
 高級動物である人間の体の複雑さは現代人の誰でも認めていますが、敢えて尊き体を傷付ける者もいます。
 何より心が痛いにが、《易經》から来た太極拳がスポーツ化され、非合理的な動きで多くの方々のお体に害を与えてしまうことです。
 信じられない程複雑な人体を粗末に扱い、人間の自然体を無視することは、共産主義のような唯物主義者しか出来ないですね。

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