旧 太極拳よもやま話 未分類

中国功夫流派

2014年1月10日

このテーマに触れるとまた関西地方や九州地方で炎上する可能性があり、謹んで間違いのないように頑張りたいと思います。 
 中国功夫は大きく別れれば内家拳と外家拳の二大流派で分けています。でも、外家拳の中にも内家拳のような動きがあり、内家拳を間違って理解してしまうと外家拳のような新拳法も結構生まれております。元々、外家拳と言ったら家の外で公に練習し公にお教えしている拳法のことですが、外家拳と言っても必ず全ての内容が継承されてきているわけではなく、師匠が弟子に教える時の「三手を隠す」とのことは内家拳と変わりません。そして、外家拳と内家拳との分け方も中国の国内で地域と信条、義務教育の普及度によって大分違います。文化革命が終了した途端に外家拳は力勝負、内家拳は気功や内勁勝負とのような適当な解釈もありましたが、少なくとも今日ではこのような説明はもう通らなくなっているはずです。
 「天下功夫出少林」と言う説があります。謂わば「すべての功夫は少林功夫からはじまり」と言う直訳になります。日本国にも少林寺拳法連盟があり、皆様が一生懸命練習されていることはネットで拝見させて頂きました。少林寺は中国唐朝の建国に奉献し唐朝の始皇帝よりかなり優遇されていたことは歴史にも有名です。道教はどちらかというと浮世の事をあまり問いたくない関係で知名度が少林寺程ではないと思います。後に太極拳創始者である張三豊師が明朝の建国に力を貸してくださったことで道教の総本山である武当山も光を浴びたことがあります。太極拳はすべて張三豊が作り上げたとは申し上げませんが、現在の柔らかい動きに統一したのが紛れもなく張三豊師であります。しかし、張三豊師ご本人も歴史記載によると少林寺僧侶の経験があり、「天下功夫出少林」と言う説はこれをほのめかしていることになりますね。勿論、他に仏教の蛾眉派や他の宗派も少林寺の援助を受けたことがあると言い伝えられており、内勁の修練術も私が知っている限り仏教の中ではあまり大きな変わりがないようです。
 勿論、民間人が功夫を作っていないとの証拠はどこにもありません。確かに僧侶や道士は一般人より暇が多い事は事実ですが、民間人も武道が好きな人が多いですし少林拳法を改善し昇格することも珍しくないです。かつて中国功夫の整理が行われた際に、主に三つの部類で分けていました。つまり「天地人」でありますね。天は神の部類です。例えば羅漢拳、酔八仙、大悲千葉手・・・などがございます。地とは様々な動物のことです。これはもう説明がいらない位に皆様がよくご存知のはずですね。龍、虎、熊・・・、鶴、鶏、鴨・・・、猿、蛇、鷹と、おっとっと弟子が大好きな蟷螂を忘れてしまいました。そして、人間界の拳法は何故か一番ややこしいです。人間とも神とも取れる拳法が多いからですね。太極拳や八卦、心意六合などは人間的拳法に属しているのかそれとも「神的拳法」の部類になるのかは今日に至る迄中国人の間でも議論をし続けています。勿論、人の名前や地方の名前で出来た拳法は人の部類に入りますね。例えば、三皇砲、蔡李佛、江南船拳などがあります。でも、膨大な中国功夫はたったの三つの部類で分けるのもじつに困難極めることですね。
 「太極克少林」、「猿拳克少林」の説がありますが、これは香港と言う地で長い間の功夫映画でかなり宣伝されていることでありあまり学説的には説得力がありません。そもそも、世の武道では時間をかける者と正しい方法を探る者が当然のように強くなります。そして、数百年の間「天下功夫出少林」で少林拳法が自然と最強の冠を頂いてきましたが、最近になると少林より他の拳法に定着してしまう方もかなり多いです。日本で多くのご謙遜な空手家は昨今中国太極拳をも研究していらっしゃるし、わたくしも柔術家の方と交流したことがありますね。かなり強かったのです・・・。
 たったの二千字位で中国功夫を語る事自体が無謀の極めで当然のように不完全ですが、私はいつでも読者の方よりの投稿をお待ちしており、特にこの「中国功夫流派」と言うテーマについて多くの投稿をお待ちしております。宜しくお願いします。

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