旧 太極拳よもやま話 未分類

腰椎

2013年7月17日

 かつて、太極拳創始者張三豊師より王宗岳、王より?拔発師、?拔より楊露禅師と代々伝わってきた「太極法説」の中で、「心为令,気为旗,腰为纛」という太極拳基本理論があります。纛という字は旗を高く掲げる時の長い竿のことです。本系で陳式と楊式、孫式の師匠の数人にもこれについて伺ったことがあって、答えはほぼ同じでした。腰为纛とは腰を回すとのことです。「太極法説」を年中繰り返し読んでおりますが、中には「落胯」や「座胯」という言葉があっても、「伝胯」のような文字はありません。一般的に中国語で「伝胯」になると骨盤を左右にぶれることになりますが、整形外科的の申し上げると両膝まで動いてしまうし、重心がかなり不安定になることがわかっております。これでさすがの太極拳は腰为纛を五行の中の最も大事な「中定劲」の保証にしています。くどいようですが、胯为纛ではなく腰为纛になります。
 でも、このような厳しいことを申し上げても、皆様が慣れてきている太極拳をこんなに簡単に変えられることは、このわたくしでは無理です。一つの革命を起こすにはその革命者本人の業績と影響力が無ければ殆んど世に対する反響は皆無に等しい。
 ただ、本系の言い伝えですが、楊露禅師や楊班候師、又は当流派の呉鑑泉師の腰椎はかなり伸びていて、腰椎と腰椎の間隔を自力で調節出来るとのことです。現に自分は信じられなく、馬岳梁の腰椎を触ってみましたが、確かに離れていましたね。自分は生涯無理だと思っていましたが、数年前に急に腰椎は離れはじめていました。
 このような話をしても嘘に聞こえることにしかなりませんが、幸い、私の研究会では医者(整形外科含む)と放射線科技師が数名学んでおり、彼らが私の腰椎の一節ずつの動きを触っていると誰もが不思議に感じられました。医学では説明がつかないそうです。
 「心为令,気为旗,腰为纛」、これを我慢強く続ければ太極拳の高級段階に入ることが可能です。本日は腰为纛の話しをしましたが、心为令,気为旗は体の外面的な話しではないし、内力の修練は直接面談や練習でもしないと「偏差」を起こす恐れがあり、控えさせて頂きます。

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