旧 太極拳よもやま話 未分類

怖い推手の対処法?!

2013年6月24日

 この頃、推手に関する対処法のご質問が多く、本来ならネットではなかなか説明出来ないですが、何とか頑張ってみますね。
 一番多いご質問は直線型の「相撲型」推手をどう対処すればよいのかでした。でも、はっきり申し上げますと太極推手は本来このような直線で攻め、相手の中心軸をコントロールするようなものではありませんが、いつの間にかこのような強引な推手になってしまったのかは私もわからないし、太極拳民間の伝統的打手にも道教から流れてきた推手にも実はこのような直線的推手はないですよ。でも、太極推手は一応、様々な武道を用いて攻めてくることをも想定しているから対処法位は出さねばならぬ、人間の中で考えられる武道を一通り分析をしていくことも容儀なくされております。
 幸い、現在のところどの流派、連盟の推手も一応、四正推手を行っているわけですが、暫く何回か四正推手を交わして急に相手に突っ込んでくる型は確かに多いです。まるで相撲だと誰かが言っていましたが、確かに相撲とあまりかわらない人もいます。この一瞬の攻撃は私もやられたことがありましたね。勿論、これは自分の太極勁が完璧ではない証拠です。でも、その私を一度だけ押し出した1メーター90を超える大きい人に対しても2度目の正直はありませんでした。相手が急に迫ってくる時に必ず体の両側が均等ではなく、力加減も勿論、違います。利き手、利き足のことがあって誰も左右のバランスが違うのは当たり前です。それを瞬間に感じていれば、思い側を少し引落して、軽い側を少し持ち上げれば非常に簡単に相手の重心をこわすことが出来ます。でも、一瞬の判断が出来なければ強い相手に突っ込まれ、出されてしまいますね。当然、相手のパワーをある程度受け止めておかないと一発でやられるが、但し、自分の手や体の他に部分で相手に抵抗したら自分の感知能力も低下するので相手の右左のバランスなどを瞬時に分別することも難しいです。非常に矛盾していますね。
 では、一度方法を変えてみましょう。相手が直線型攻撃を仕掛ける前に何とか出てくる一瞬を見計らってそれを何とか相手のパワーを早いうちに抑えてしまうか、相手の力を違う方向へと誘導することです。跳ね返すことは一般的に挤になりますが、相手を上へと誘導するこのが?政になります。この方法はかなり実用的ですが、十三勢をある程度身につくことが条件となります。
 私はいつも、本当に横綱が突っ込んできたらどのようにすればよいのかを考えながら練習してはおりますが、白鵬さんが来たら大変ですね。何とか対処出来るようもっと頑張ります。

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