太極推手の葛藤" /> 太極推手の葛藤 | 呉式太極拳研究会

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太極推手の葛藤

2013年7月22日

 この頃、太極推手を求めて私の研究会に来ている方が非常に多いです。太極推手が多くの愛されていることは非常に嬉しいことですね。一方、自分が馬岳梁より習得した推手が皆様がやっている推手とまったく違うと言ってもいい位差があって、驚いています。と言ってもこれは今日から始まったことでがないですが、私が最初に上海の公園で太極拳を教え始めた頃(呉英華クラス代行)から、相手の脇に手を差し込んで無理に押したり揺さぶりをかけたり、急にしゃがんでレッスンリングみたいに急に大声を出して低い姿勢で相手を攻めたりしていましたが、これはなんと拳法ですかと伺うと「太極推手!!!」と、夥しく答えてくれます。
 この頃、私と推手の練習をしている方より手が軽いや私が遠く感じることや、私が押したのにいつ押したのかわからないのだなどのご意見を頂いております。結果的にこの推手は皆様にご納得されているようで楽しく教学を交わしておりますが、所々で不思議に思っており方も随分おります。
 これは、決してびっくりもしておりません。呉式太極拳の中でも色々な派閥があって、本系と他の派閥はまるで違う流派に見えることも全然、珍しくない位ですので、他所の流派の太極推手を学ばれてきた方々が私ども呉式本系の推手を不思議に思ってしまうことは当たり前ですね。
 本系呉式太極推手は基本的に虚と静と、柔を最優先する流派であります。相手が推しかかってきた力を吸収するか相手の力の方向のままに誘導して相手に重心を失わせるかのどちらかになりますが、勿論、相手の動きの中で何かの間違いが生じていたら、その間違いを上手く利用して柔らかく責めれば、相手が分けがわかっていないままで重心を失ったりします。第一の文字は「虚」であるが、本系呉式太極拳は所謂太極拳の中の「虚歩」練習を非常に大切にしています。太極拳基本拳の説明でも「開合」や「虚実分明」などの言い方がありますし、勿論、推手の中でも体重全体が後方へ下がる「虚歩」の時点で相手より一番攻めやすいところから、太極十三勢の中の粘や沾、連の「太極勁」を修練します。近頃皆様が感じている私の推手が近くにいるのに遠く感じることは、恐らく「粘勁」でございましょう。
 太極拳創始者の張三豊師が太極推手のことをこのような言い回しで言っていました。「四両抜千斤」。四両は2グラムのことです。千斤は500キログラムのことです。私達の先人はされどまさしく、このような奇跡的な太極推手を行っていたに違いがありません。

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