旧 太極拳よもやま話

太極勁はすべて修練結果

2013年10月8日

 この頃、日本武道界において「勁」という表現がよく使われていますが、太極勁という表現もよくネットのキャッチコピーで使われてきています。私は何回もこの「四方山」の場で太極拳の主要たる「勁」は十三種類になると何回も主張しておりますね。即ち、粘、連、黏、随、不丢頂、掤、捋、擠、按、採、挒、肘、靠になります。現在、多くの太極拳教室は四正推手のことを掤、捋、擠、按というふうに預かっていますが、では、伺います。採、挒、肘、靠はどのような推手になりますでしょうか?

結果を申し上げてしまいますと、四正推手の中には、十三種類の「太極勁」すべて入っております。但し、正しい四正推手に限りますが、そして、毎日のように推手をご自分のご家族の中で興味ある方と推手をすることは私の研究会の中ではずっと進めており、実際に複数の方はご家族に協力して貰っています。これは、まさに本日のテーマですが、詰まらない推手を30分も一時間も毎日のように練習すれば、当然のように太極勁が自然に身に付きます。

太極拳研究会を立ち上げてからは実に多くの方と推手の交流をして来ましたが、最初に私は必ず、推手は出来ますでしょうかと聞きますが、「出来る、出来る」と多くの方がこうお答えになります。でも、実際、四正推手をしてみたら何となく色々な問題が出てきているような気がします。そして、私は必ず皆様に聞きますが、推手は毎日、何分位やっていますか。答えはばらばらですが、中には月に一回位との答えさえあります。思い起こすと当呉式太極拳研究会を立ち上げた頃、一人の陳式太極拳修練者がわたくしに呉式太極拳推手の勉強を依頼しましたが、話しを伺っていると何と、彼は出来れば月に一度のレッスンをしたいそうでした。私は即座にそのご依頼を断りましたが、結果的に申し上げますと月一度だけの推手なんかまったく意味がありませんね。何故かというと、推手は太極勁の訓練です。毎日のように練習しなければなりませんよ。

勿論、推手以外にも太極拳慢架や快架、剣、刀、槍などのすべてが太極勁の訓練になります。そして、相対的に正確な太極拳が十三勢太極勁の保証であると今迄の四方山で恐らく何回も話していますね。太極勁の修練は誰でも出来ることですよ。修練法やある程度の基本理論があっていれば、必ず結果が出てきますが、その結果ですは人によってかなり時間かかる場合もありますよ。例えばこの私も遅いほうです。

これは恐らく、太極拳の一番難しいところでしょうね。結果が出ないから簡単に挫折してしまいます。または結果が遅いからつまらなくなり、進歩の覚も殆どないと続けること自体もかなり苦痛になったりして、はっきり申し上げますと近代人は速効性を求め、目先に利益や成果をかなり重んじますが、これが太極拳修練を妨げていることはこの日本国だけではなく、世界中にも広がりつつありますね。

当然のように、詰まらない太極拳に対して、綺麗な太極服が一つの自己満足的なアイテムになり勿論、詰まらない太極拳自体が断然、面白くなってきますね。自分も先日、はじめて太極服で舞台に立ちましたが、何だか急に太極拳が上手になったようで何となく嬉しいですね。馬子にも衣装という感じです。

だが、太極拳は元々、内勁を重んじる拳法で、例えばつまらなくても自信を持って絶えず修練し続ける人間の成功率は誰よりも高いと思います。そして、結果を求めない人間が以外な時に、以外なところで結果が付いてくることもよく伺いますね。

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