これは凄い話しですね。吉田選手には心より、「おめでとうございます」と言いたいです。そして、出来るならば交流もしたいです。自分の努力不足でアタックされて、倒されても全然、平気ですよ。だって実力不足ですもの。動画を拝見していると殆どの技が地面擦れ擦れのところで行われ、瞬時に攻防をしますし、吉田選手だっとまた他の全種よりも一際動きが速く、太極推手でも重んじている相手の重心お浮かす「太極勁」にかなり近いものを持っていますね。どのようにこのような「勁」を習得したのがよくわからないですが、毎日の繰り返しの練習しかないと思います。
運がよく、あの低い業を何とかかわせたらこれ以上にないことですが、これが恐らく想像以上に難しいことでありましょう。実際、呉式太極拳5代目弟子がアメリカでレッスンリング選手に倒されたことがあります。実際、もしも相手のアタックの姿勢も知らずに交流したらなかなか勝てないと思いますね。結果から申し上げると私達の「太極勁」レベルがまだ低すぎることになりますが、師馬岳梁も数回レッスンリングの挑戦を受けたことがあり、悉く跳ね返したのです。我々レベルになるとどうしてもレッスンリングと交流することになると一度、レッスンリングの動画を研究した方が見の為ですし、成るべくレッスンリング選手と同じくらいに低い姿勢で相手の攻撃を交わすのが良いかも知れないですね。でも、難しいのが呉式太極拳の中の関節技や「点穴」などは不道徳かつ不平等な為使えません。そして、レッスンリング選手は元々、四つ這いからの攻撃が多く、太極推手のような何とか軽く相手を動かしたら勝ちのような勝負観はレッスンリングと大分違いますが、でも、レッスンリングは太極拳や他の中国功夫よりはかなり勝負に拘る種目であることは間違いないですね。
それに、世界大会の14連覇ですか。凄過ぎますよ。何より吉田選手の精神力の強さには脱帽しますね。今年の日本プロ野球では田中選手が随分と連勝記録を伸ばしていますが、それでも、私は吉田選手の長い間に続けられている強い精神力の方は一枚上だと断言いたします。
そして、太極拳の世界は伝統文化の世界であり、法治国家においては法律的保証がない勝手な試合は組めませんので戦うことは到底出来ないでしょう。交流にしても常識ある交流に限りますが、この常識ある交流自体が中国伝統功夫を弱くしてしまっている気もしております。
全く違う分野の私ですが、兎に角このもの凄い成績を称え、心よりお祝いの意を表したいと思います。そして、出来るのならばいつかレッスンリングのプロの選手とも交流出来れば幸いに存じます。
前人未到の14連勝
2013年9月21日