旧 太極拳よもやま話 未分類

八門五歩十三勢

2013年12月2日

かつて、これはもの凄く神秘的な話題でしたが、現在のネットを覗いてみると沢山の方がこの「八門五歩」を語っていますね。You tube 動画も沢山出ていますが、見てみるとどうも多くの方は太極拳より十三個の姿勢を引っ張り出して、これは「八門五歩」であると主張していますが、わたくしもかなり若い時より呉式太極拳の八門五歩を練習しておりますね。昨今のネット上の物とはまったく違うものですよ。「八門五歩十三勢」は十三種類の気功術であります。現在のところ自分の研究会では八門の一部をお教えしていますが、五歩に関しては自分も実に何回の鼻血を出してしまったのかが忘れた位に大変な気功術です。最近の数年でやっと安定して参りましたが、一般的に申し上げますと10年20年の修練がなければ無理ですね。太極修練はそんなに難しいものだろうかとこれは誰でもびっくりしますよね。本当です。太極門の修練では上級になればなるほど大変ですね。
 当派の極一部の人間の間に修練されている「八門五歩十三勢」ですが、元々楊式太極拳より伝授されたものであり、更に遡っていくとこれはかつて、王宗岳の弟子で蒋髪様と言う方が楊式太極拳創始者である楊露禅先生に伝授したものだと言われております。現在も楊式家元で極一部の方がうちとまったく同じものを修練されているらしいですが、インターネットをみる限りでは楊式太極拳家家元も当然のようにこのような秘伝を公にしていません。それもそうですが、鼻血が止まらなくなったら訴えられますよね。本物の「八門五歩十三勢」は全部気功術でございます。少し近代的な言い方だと「太極八式気功」と「太極五行気功」の二つで分かれていますが、一般的では同時に練習するものであります。「五行」はかなり長い呼吸が必要な為、修練者が少しでも気を付けないと問題になり、「偏差」も日常茶飯事です。勿論、それなりの「偏差」解消法も存在しており、一般的な「偏差」は自分でも解決出来ますね。自分の修練体験ですが太極基礎が一番大事かもしれないですね。基本拳の練習回数で「八門五歩」に直接影響していますよ。
 一般的な太極理論書が横行している今、八門五歩の説明も色々な書籍に載せる位に実に簡単に説明されています。簡単に定義づけのような説明になると八門とは坎、?偕 、兑 、震 、巽 、乾 、坤 、艮 のことです。これは八卦掌を修練する方でさえご存知と思いますが、だが、太極におけるこの八つの方角ではそれぞれ、八つの複雑な気功術がありこれによって?政?髄挤按採挒肘靠 と言う八つの「太極内勁」を修練することになるし、五行内勁である粘、連、黏、随、不丢頂もある程度補助的な練習になります。勿論、今日の極一般的な十三勢の解釈では外観的な説明がメインですね。謂わば、五行は進退顧?隣定の五つの方角のことで、八卦は四正四偶としての解釈は確かに間違ってはいません。なにしろ、太極は内勁がすべての拳法ですので体内の動きとしての十三勢は簡単に一言で片付けられるものではございません。昨日、研究会の一般の方々と「八門」の一部を真面目に修練したら六十代の方がお顔に薄いピンク色が浮かび丸で少年のような顔色でしたね。この方は現在、腰痛も安定してきたようですが、正しい太極拳の修練は実に様々な年齢層の方に良い影響を与えていることは、一年の太極拳研究会で実感しているところでございます。
 勿論、この「八門五歩十三勢」内勁よりももっと難しい内勁がございますが、一般的に知られているのが「太極鼓荡勁」でございます。どのような物かというと、「気沈、腰松、腹净、含胸、拔背、?縄肩、垂肘,節ごとすべて展開。動であり、静であり、虚であり、実であり、呼であり、吸であり、開であり、合であり、剛であり、柔であり、緩であり、急であり、このような混合の勁が鼓荡でございます。謂わば、「八門五歩十三勢」内功の進化系ですね。

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