旧 太極拳よもやま話 未分類

中国語での「傍門左道」という言葉

2013年6月13日

 実は皆様、わたくしは「本系本元」という言葉は嫌いですよ。はっきり言って差別用語ですね。元々、中国語の中では「正宗」という表現で日本語の本物ということを申します。「本系本元」は私が勝手に引用した歌舞伎界の用語です。現在のところ歌舞伎はまだ多くの方々に学ばれていないのが事実です。そして、お家元から伝授されてきた伝統芸能は実に素晴らしいですね。
 太極拳は元々、有名な「内家拳」で門外不出が基本でしたが、楊式太極拳創始者の方が楊式大架を一般的に伝授してからは太極拳の流派が実に増えましたね。ここで誤解をなさってもいけませんので説明致しますが、およそどの武道も創始者がいます。一つの太極拳流派を作る事自体は私は非議致しません。呉式太極拳創始者であろ呉鑑泉師も楊式太極拳小架と宋書銘十七世の「道教三世七」太極拳を繰り返し修練し、結果的にはいいとこどりで出来た現在の伝統呉式太極拳であります。その人間の体つきや努力の足りなさ(私のような人間)で生じた型崩れは仕方がない話しですが、元々の太極拳を根本的に変えてしまうことは私は賛否両論だと思います。もしも、本当に長い歳月をかけて努力し太極的聖所に至っての太極拳改良はとても良いことです。太極拳創始者である張三豊師も「道教小九天後功法」をかなりの年月をかけて練習し偶然の機会で小動物の動きを入れたのが一番原始的な太極拳でした。
 ところで、太極拳拳論に明らかに反する太極拳新流派や、練習して膝や肩が病気になってしまうような太極拳、または「偏差」を起こしてしまう所謂気功術は本当に要注意です。
 このようなことを見て、伝統太極拳や中華伝統功夫流派の先生達はこれらの小さい流派のことを「傍門左道」だと言っておりますが、私個人的にはころをすべて賛同してはいません。自分はあと何年生きていけるかはわかりませんが、自分で太極拳の流派を立ち上げることは致しません。何故かというと自分の努力不足で現在修練している呉式太極拳の不足点は全然、感じません。理論的には沢山の太極拳練習をすればその流派の足りなさがわかるようになり、自然に改良することも当たり前ですが、あまり練習もせずに本来の太極拳を変えてしまい太極拳論でどうしても説明がつかない太極拳なら「傍門左道」と言われても仕方がありません。
 さらに、武道が戦える術になるともっと修行を積まなければなりません。私(私も含めて)は昨今の色々な武道を見ていると戦えるレベル迄はまだ達していないと思います。
 無差別殺人事件がこの頃多発していますが、某流派または某連盟の先生が犯人を取り抑えたとの報道は自分はまだ聴いておりません。その場にいないことも有り得るでしょうが、勝てる自信がないのも事実です。

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