太極拳拳論では太極は無極より生まれ、陰と陽の元であるというふうに言われています。太極とは何でしょうか?無極とは何でしょうか?この二つの道教用語だけを説明するならあまり難しくないです。無極とは天地創造される前に宇宙万物が何もない状態を言います。太極とは天地創造後様々なもので天と地に満ちている様子のことを言います。太極拳の名称の中には様々な動物や物が現れます。(当研究会太極拳名称ページを参照
http://www.geocities.jp/goshikitaikyokuken/03/03c.html)勿論、どの動作も太極拳の13種類のパワーで構成されていることはこの拳法に基本です。ようするに、天地万物のすべてのものが宇宙が出来立ての頃の基本形(元始形)であれば、一番理想に近いというのは太極拳の基本考えです。太極拳って本当に古いものですよ。ということで太極拳を練習する時に音楽をかけることも全然、必要がないです!太極拳は13勢拳(13種類のパワー)という別名があります。13勢とは、5種類の基本元素(金、木、水、火、土)と八つの方向のことです。(こんな簡単な太極拳はないですね)
でも、ちょっと待ってください。世の中は簡単なもの程難しいものがありません。単純なものが一番難しいです。
言いかえれば、人為的に太極拳を複雑にしてしまえば太極拳のレベルも下がります!
ちなみに、道教の天地創造の物語が複雑で一言で説明しづらいですが、でも、いくつの人物を紹介しましょう。天地を作ったのは元始天尊です。伝説によると彼は天地が出来る前に存在していたらしい・・・。(どこにいたのでしょうね)彼の師匠は紅君老祖と言います。宇宙の中で一番の法力を持つ者とされています。紅君老祖は何故か一人の先輩がいました。(彼よりも3千年の先輩だそうです)その先輩の名は緑鴨道人と言います。名前の通り、鴨の仙人さんです。紅君老祖は実は、赤い蛇の仙人さんです・・・。この3人は今はどこにいるのでしょうかね!(笑)
呉式太極拳研究会師範 沈 剛