太極拳巨匠に関する物語は古今東西、語りつくせない程のものがあります。日本のインターネットを見ても誰々が日本一太極拳推手が強いとか、誰々は極真唐手で正解一とか・・・。遡って前の世紀の70年代初期、日本国は数回も武術代表団を中国へ派遣し文化交流が深まっていました。74年6月初旬、日本太極拳協会の代表団が中国へ訪問し中国の伝統太極拳と交流していました。日本代表団団長が当時の後藤隆之助先生、秘書は三浦秀夫先生でした。中国国家体育委員会は当時の呉式太極拳北派の巨匠である劉晩蒼「劉三爺」を呼び出し、日本トップクラスの方と手を交えて交流したそうです。日本という国は現在、法治国家です。なかなか強い先生に対して道場破りとかは出来ませんね。(江戸時代だったら出来たかもしれないですが)少なくとも筆者が平成元年来日してからは一度も道場破りのようなことを伺っておりません。
隣の中国は現在のところ、拝金主義が横行で、例えば太極拳で多くの弟子を取得する為ならどんな手段も惜しまないです。先月には女性太極拳先生が法螺吹きの為同門に破門されてしまいましたが、でも、ネットで様々な中華武術を見てみると世界的に法螺吹きさんが横行していますね。誰々の弟子とか・・・。某巨匠に師事したとか・・・(筆者も人の事が言えませんが)文明社会では、武術の交流が相応しくないことは素晴らしいことだと信じています。但し、これで大言を申されても武術そのものに対して、私は申し訳ない気持ちでいっぱいです。
70年代日中太極拳交流の結果はここでは申したくないです。何故かと言うと、昨今の日中関係はただでも縺れていますが・・・。まして、現段階では中国という国には強い太極拳大師はあまりいません。絶対的に強いのは私の知っている限り、王西安先生(陳式)、馬海龍、周展芳(呉式)・・・。位でしょうか?しかも、中国武術のレベルはまだまだ下がりつつありますね!
かつての強い太極拳巨匠を思わず思い出してしまいますね!日本の皆様もご存じでしょうか?半端ではありませんでしたよ。正真正銘強かったです!今の中国武術ではいつか日本に抜かれますね!囲碁のように。
楊式太極拳の楊露蝉大師、楊班候大師、楊健候大師、呉式太極拳の全佑大師、呉鑑泉大師(聖手呉鑑泉)、呉公儀大師、馬岳梁大師。
陳式太極拳の陳長興大師、現在の王西安大師、趙bao太極拳大師陳清平大師・・・。
おっとと、なんで亡くなった人の名前ばっかり出てくるのかな~と、あの強い方々はあの世で交流でもされているのかな~!
でも、この世では関係ない話しです。ただ、あの方々と太極拳推手でもしたいな~というのは正直な気持ちですが、飛ばされても、飛ばされても・・・きっと彼らの着手の軽さから沢山のコツを身につくのでしょう?
私はもっと早く、少なくともあと30年でも早生まれしていたら幸せだなといつも思います。今ではただひたすら毎日4~6時間の練習あるのみです。