旧 太極拳よもやま話 未分類

太極拳の「基礎」というはなし(続き)

2013年1月6日

 前回は太極拳の「舒」について述べていましたが。今回は「基礎」の続きになります。
 軽とは、軽と虚を指します。ここの虚とは精神の収斂を指します。基本拳の練習時は動作の軽さと活発性、穏やかさを求め、行き来時自然さをも求めます。続ければリラックスした生きた勁(パワー)が生まれ、13勢で一番難しい勁(パワー)とされている粘と黏も自然に生まれます。ということでこの「軽」は最も力を入れるべきです。入門の基本ですね。
 ?鋲(霊)とは、機敏です。軽と虚から全体の落ち着きが生まれ、落ち着けば粘黏が出来、粘と黏が出来れば、連と随も自然にできます。この状態で本当落ち着きと言えます。13勢の最高状態である不丢不顶のパワーも悟りやすくなります。
 園とは、圓満です。ひとつの姿勢、動作すべてが圓満さを求められ、欠陥(飽満でないこと)をなくしましょう。そうすれば完成に近いし、凸凹や断続の病は免れます。推手で13勢を使う場合は必ず円周運動を心がけましょう。円周運動であればすべてが生きてきます。すべてが円周運動になれば、どなたと推手しても勝ちます。
 活とは、軽さと活発さのことです。重ったい動きと滞る動きは無くしましょう。
 以上の各段落で説明したことを繋がっていれば、伸びるのも縮むのも、開合にも、進退、仰きも下向きもどれも自由になります。所謂、腹式呼吸が出来れば、すべてが活発になります。
 呉式太極拳研究会師範 沈 剛

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