本日は日本人の皆様が太極拳修練時の難点を取り上げております。私的にみていると、ストレスと時間の足りなさが上げられます。
ストレスは近代病で主に先進国の間では特に目立ちます。ストレスが溜まった方には通常、外家拳や空手を進めておりますが、これは激しい動きによってストレス発散になることからです。太極拳になると本当のところは一定程度の落ち着きさが必要だし、太極拳自体が一種の気功ですので雑念が多いと所謂「偏差」(気のコントロールが出来なくなること)が生じてしまいます。太極拳の高級レベル迄行けるものはまず年寄りが多いですが、一般的に修練年数が長いとの説が一番有力ですが、実際、年寄りの皆様があまり色々な欲望がなく、社会的なストレスも少ない為所謂「太極勁」が身に付き易いです。若者は切り替えの速い方だと雑念には強いので「太極勁」の習得もわりと速いです。
元々、太極拳の修練でストレスよりの雑念がコントロール出来れば一番理想ですが、但し、人間はまさしく十人十色で強い者もいれば私のような弱い人間もいます。実際、私もストレスで太極拳を数週間中断したことがあり、何故か再び修練し始めるとまるで最初に太極拳おやった時の硬さでした。実はその時既に20年近くつつけていたのですが・・・。
ストレス解消の為の武道であればどの武道をやってもいいです。大きいグループで皆同じ趣味で和気藹々でやれば最高ですが、現在の伝統太極拳の領域に於いてはこれがなかなか実現出来ないのが悔しいですね。
日本の素晴らしい国民性が日本人に我慢精神をもたらし、様々なことを飲み込むことでストレスは付き物です。ストレスとの付き合い方に関しては分野外で心理学の先生でなければなりませんが、私はいつでも皆様の話を伺いたい所存でございます。どなたでも話せばストレスはコントロールしやすくなりますよ。
ストレス社会である日本
2013年7月19日