夕方頃に江口氏と上海に着きました。降りた途端に私は喉が痛かったのです。そして、あっちこっち煙草を吸っている人間が町中にいます。自分も大好きだった煙草がこれほど嫌な匂いがするのがはじめてですね。
早速、荷物を降ろし、簡単な夕飯を済ましてから、弟子入り当日の儀式や同門に対する挨拶などいろいろと師馬江麟の家での打ち合わせははじまり、そして同門の者が訪ねて来たので、早速、推手の練習をし始めました。私はいろいろと雑務が多く、江口氏が推手を応じたのです。現在の中国家元の弟子達もストレス社会になりつつの環境下で日々奮闘しており、太極拳の練習がかなり怠っていることは、横で推手を時々眺めている私も何となくわまります。
かなり遅くなってタクシーで帰ろうとしたのですが、人が乗っていないのに、運転手は中々止めてくれません。理由は空港からホテル迄の間に運ちゃんから色々と伺ったのですが、中国では、燃料代は運ちゃん持ちのようです。そして、大渋滞に巻き込まれると燃費が余計にかかり、どの運ちゃんも嫌がるそうです。そして、このように運転手が客を選ぶことになりますね。勿論、その客が短距離か長距離か、渋滞地域に行きそうかを瞬時に服装や顔で判断するようです。まあ、日本もバブルの時代にこのようなことも日常茶飯事ではなかったのでしょうか。そうしているうちに嫌になり、電車で帰った始末でしたが、電車はまた電車なりに「やかましい奴」が沢山いって、携帯電話の通話制限がない国ですのでかなりの耳障りですね。幸い、短い距離の5駅ですので、何とか我慢して帰りました。
しかし、怪しげなネオンの横には、マッサージや風俗の勧誘は耐えませんでしたね。江口氏も私も興味がたい為、勧誘者はずっと後ろでしつこく、片言の日本語や英語で勧誘し続けるわけ、我が祖国がいつの日からこのような魔に国になったのでしょうか?
このような近代人が太極拳をやるってことは自分としてはかなり不安を感じさせられた今日の一日ですね。
そうだ、上海蟹は汚染されているかもしれないですよね・・・。
上海に着きました。この怪しげなネオンの向こうには・・・
2013年10月16日