陳式太極拳についていつか語ろう語ろうと思いながらも、なかなか難しいことが沢山あって、何しろう私沈剛は陳式太極拳が一日も練習したことがありません。唯一語れる資格としては若い頃に陳式四天王の二人とのちょっとしたお付き合いだけです。今の世の中では殆ど見たことのない陳式太極拳は陳家の直系の方々の間にはまだ練習されていますね。本当に頭が下がります!伝統文化遺産をきちんと守っていますね。陳式はもともと、共産中国がはじまった頃は太極拳のもっとも最初で最古の太極拳とされていましたが、勿論、そうではないと今の時代では誰もこの論調を認めていません。当時、人民政府は道教が太極拳を生んだことを認めると、宗教をも認めなければならなくなりますので、これ以上面倒くさいことはないですね!とのことで道教以外に一番古い陳式太極拳をでたらめに太極拳祖先として立ててしまったのです。この点については陳家溝の方々も私と同じ考えです。陳家溝で弟子入りの時にはご先祖の像の他に、張三豊大師の像も祭るのです。
当時、楊式太極拳創始者楊露蝉大師が陳家溝で習得した太極拳は10セットと伺っております。陳家溝はそのご先祖と王宗岳大師の弟子である蒋発大師の両方の影響を受けており、太極拳が10セットあっても全然、法螺吹きではないはずです。現に私が知っている限り、陳式太極拳ではまだ多くのセットがご家族と直系の中で練習されています。世に普及しているのが陳式老架1、2路ですが、他には陳式小架、砲錘、jing架、綿拳などがあります。道教太極拳と違って、太極拳のセットでもって相手と戦う考えをしている陳式太極拳は、道教太極拳や道教太極拳の影響を受けた呉式太極拳などの流派と違い、複雑な推手のセットが少なく、太極拳というものを直接応用することを重んじます。
伝統太極拳である陳式太極拳では多くの太極拳がその一脈で流れ続けているはずです。公にはしていません。でも、例え四天王の一人であっても老架1、2路、小架、砲錘、jing架、綿拳を一回だけ練習すれば、足が震えますね!それに剣、太平刀、長棒などでもやったら呉式太極拳とはあまり変わらない辛さでしょう。しかも、毎日続かなければなりませんが、
でもでも、これはあくまでも武道家を目指している人々の話しです。一般的に健康維持や最低限度の護身術でしたら、一日に30分間の太極拳練習で十分です。伝統太極拳をお勧めします。
呉式太極拳研究会師範 沈 剛 http://www.geocities.jp/goshikitaikyokuken/
陳式太極拳
2012年12月13日