他に片足を上げる時に軸足は真っ直ぐであるべきか、曲がるべきかも同じく「美学的」と「実戦的」の違う出発点から来るものであり、どちらも正解だと存じます。しかも、現在の連盟ではもうこれ以上に年寄りや一般の方々に無理して足を伸ばさせたり、高く蹴り上げたりしなくなりましたので、健康的にも特に問題は無くなりましたね。私も取り合えず安心しました。
四方山を立ち上げてから、私が最も弾劾をして来たのが、中国で伝統太極拳の教室などで数ヶ月の学習をしただけで、日本に来てからは伝統太極拳大師のような振る舞いで、ネット上ではプロレスのような、相撲のような推手をし、実に伝統太極拳のイメージを破壊してしまったのですよ。しかも、かなりの高額な料金で実際の伝授内容にかなり合わないような個人の教室が非常に多いです。これは、わたくしの優しい弟子の江口 博さんに言わせれば、その方々も生活がかかっているから仕方がないですねと、そう言われれば確かにそう思いますが、逆に考えると伝統太極拳に興味を示して下さる方がかなり少ない中で、伝統拳のイメージを著しく傷付けるような教室は私達真面目に伝統拳をお教えしているもの共には大きなダメージを食らわせているようなものでございましょう。
そして、数人の伝統様がネットで他の伝統流派を酷く批判していることが確認しておりますが、誠に残念ながら呉式と称する者もおります・・・。これはですね。今後、私達伝統太極拳教室に一般の方々が来にくくなることに繋がりますので、直ちに止めるようにして頂ければ幸いです。日本語で言うと、そのつけがいつか自分のところに回って来ますからね・・・。私がもしも中国語のワードがパソコンに入っていれば、この部分だけを中国語で書かせて頂きたい位です。
では、太極拳大師達はどのように他流派の太極拳を見ているのかを少し振り替えてみましょうか。
師馬岳梁:ある日、もう既に呉式太極拳を辞めて10年近く立っている者がいまして、彼女はもう既に楊式太極拳の弟子になりましたが、かつてのご恩が忘れずに菓子折りを持って馬岳梁、呉英華を訪ねては、現在楊式をやっているというふうに告げたのです。馬師は答えたが、どれも同じですよ。太極拳は皆、同じ原理の元で修練するものです。頑張ってくださいね。
師赫少如:武式太極拳のお弟子さんが当呉式へ滑ってしまったのです。呉英華が知った途端に赫先生に電話連絡しましたが、赫少如先生は「呉式が素晴らしいよ。あの人の選択は正しいから、今後とも宜しくお願いします」と言っていましたね。
二人の大師の対応、なかなか素晴らしいでございましょう。
私はこう思います。他の流派を引き立てることは自分の流派もいつか引き立てられるのでしょう。道教から来た太極拳を盛り上げるには流派と流派との隔たりを無くすことですね。皆一つになって互いの長所を生かせば、伝統太極拳の魅力はきっと多くの方に伝わるはずですね。
そして、中華武術6段、5段持ちの方々も大変ですよ。すべての流派の競技種目を覚えなければなりませんもの、自分はなかなか出来ませんが・・・。しかも、中には伝統太極拳家元の看板を背負っている方もいますね。
武道や武術を教えている誰もが大変であることはわかります。なので、団結しましょうよ。それぞれのプライドを卸しましょう。
祝「太極拳よもやま話」一周年?(続き)
2013年10月30日