少しずつ推手の説明をしたいです。技法をオープンするということは当然損しますが、少しでも多くの方々が太極拳は基本拳と推手で完成するとのことを理解して頂けたら幸いです。
中国が共産に入ってからの1950年代の出来事でしたが、武術太極拳と競技太極拳が相次いで出来ましたし、そして、健康太極拳は推手が必要ないとのことがたちまち、人々の間で広がれ、現在の中国太極拳人口の中で推手人口は一割にも満たないです。共産中国って本当に酷いですね。
今回は「問答」という太極推手技法について説明します。
自然界に規律はこうです。我が問い掛けると、相手は必ず答えてきます。太極推手も同じですよ。一問一答の中で、動と静が生まれるが、動と静があれば虚(重心がないこと)と実(重心があること)がはっきり分かるはずです。推手時、まずは意で探り、十三勢で問い掛けます。相手の答えを待って、重心の虚実を感じましょう。もし、問い掛けに答えをしないなら、一気に進めましょう。答えがあれば、相手の動きの緩急及び進退の方向を感じましょう。これで相手の重心の虚実がわかります。
写真:馬岳梁大師と施梅林氏による推手風景
呉式太極拳研究会師範 沈 剛
太極推手技法「問答」の説明
2012年12月23日