呉式太極拳は中国太極拳本系六大流派の一つであり、上海鉴泉太極拳社が長い間創始者である呉鉴泉大師や、三代目である呉英華大師、馬岳梁大師がきちんとした管理の元で世界中に多国籍に渡り多くの弟子に従われています。現在も四代目の馬海龍名誉社長や馬江麟副社長の元で様々な活動を展開しており、呉式本系への弟子入りは中国国内では言う迄もなく、東南アジアからヨーロッパ迄多くの希望者が現れています。現在のところ五代目弟子の中に日本人一名がおりますが、間も無く日本人の六代目の直系弟子も誕生するそうです。
呉式太極拳本系である上海鉴泉太極拳社は三代に渡り努力してきた結果、本流派の殆どの内容が継承されてきました。呉式太極拳本系は現在、伝統太極拳慢架の他、太極拳快架をも公けに伝授しており、武器では太極乾坤剣、七星剣、太極刀、太極十三槍、太極二十四槍が残されており、更に推手十三式や活歩推手などの極一般的なわざを把握するだけでも、若者で覚えが良くても10年はかかります。呉式太極拳本系への弟子入りが大人気である一方、入門の審査も他の武道と比べれば若干厳しいです。本系の先生に対し拝師したい希望を出された時点で先生はその学生さんの人格や呉式太極拳に対する練習態度や心構えなどを判断し許可するかどうかを判断します。先生が同意すればその先生が弟子入り希望者のことを文書にて上海鉴泉太極拳社理事会に提出し理事全員の意見を仰ぎ多数決との方式で新弟子を迎え入れることとします。
そして、いよいよ色々な本系弟子のスケジュールを合わせ拝師の日を迎えます。拝師ですが原則的に可能な限り上海鉴泉太極拳社鉴泉厅にて行われます。当日は本系弟子の皆が都合つく限り駆け付けます。祭壇には創始者呉鉴泉大師と三代目呉英華大師及び馬岳梁大師の遺影を飾り、「太極宗師張三豊之位」の牌位も設置します。
拝師礼がはじまるとまずは直系の弟子らが入門順で先祖に跪き、みたび拝んだ後焼香をします。最後に新弟子になるものも同門を真似し同じ礼拝と焼香をします。
最後に師匠(奥さんも可能な限り同席します)になる人間が祭壇の前に座り、弟子になる者は赤い紙で書いた「拝師帖」を赤い封筒に入れ、師匠に渡した後、再び師匠に向かって跪き、3回拝みます。これでようやく拝師式が終了します。
呉式太極拳弟子になる者は上海鉴泉太極拳社正会員であることを最低条件とします。
呉式太極拳拝師儀式の詳細
2013年7月6日