私は今年の1月から某官庁で働いています。
仕事上の身分は「非常勤職員」となっていますが、実態はアルバイトです。
さて、私の職場には影の人事部長と噂されている女性がいます。
彼女の身分も私と同じアルバイトなのですが、正職員である公務員と同じような仕事内容
をしているため、彼女の中では「自分は単なるアルバイトではなく、立場は正社員と同
じ」
になっているようです。
職場でアルバイトの欠員が出ると、窓口で働いている彼女は面接に訪れる求職者と最初に
顔を合わせます。
その時の印象を、彼女は総務の課長に「あの人は態度が悪かった」だとか「きちんと挨拶
をされて明るい表情だったのでいいと思う」等と伝え、それが度々採用人事に反映されて
きた…と彼女は自称しています。
本当かどうかは職員に確認を取っていないので、真相は藪の中です。
そんな彼女から、先日私は肩たたきとも思える発言をされました。
「あなたね、この職場向いていないんじゃない?うちじゃなくてどこか余所で働きなさい
よ。その方がいいと思うわ。もっと長時間働ける場所を探さないの?」
彼女も私も、一年更新のアルバイトです。
3月末で毎年契約が切れ、2月の頭に「来年もよろしく頼むよ。履歴書を早々に出して
ね」と総務課長から言われない限り、失業する可能性は等しいのです。
冷静に考えれば、彼女には何の人事権もないはずなのですが、職員さんが彼女を仕事上で
信頼し、色々な責任を持たせているがゆえに、彼女は自分に発言権・人事権があると思い
上がっているようです。
その為、アルバイトの仲間の中にありもしない派閥が存在するとか、自分の気に入らない
人間に対してよからぬ噂話を立てるとか、わざと職場に波風を起こすように何でもない事
を悪意に満ちた脚色をして四方八方に流したりして、自分の影響力を試すように楽しんで
いる節があります。
私は彼女の肩たたきに対し「年度末まではまじめに働きますよ」とだけ短く返答しまし
た。