旧 太極拳よもやま話 未分類

中国功夫理念

2013年11月20日

 結果を最初に申し上げることは自分自身もあまり好きではないですが、今日の太極拳理念はかなり多いです。勿論、太極のみならず近代社会では同じ分野でも様々な研究者がおり、それぞれの角度から分野の様々な項目を分析しながら独特な理念を築き上げていくことは非議出来ませんし、古典文化を近代化にしわかりやすく娯楽化やスポーツ化にしていくことも社会の進化の流れから考えると仕方がないことがわかります。一方、中国民間の伝統功夫は国全体の近代化が進んできたことで働く時間が増え、一民間人ではもはや功夫を修練する時間がかなり少なくなったことも事実です。特に即効性がない太極修練ではかつて程の全国民的人気がなくなってきたことは実に懸念されますね。各太極拳師範を訪ねて参りましたが、海外の学生や弟子が以前にも増しており、中国文化や東洋文化がもはや欧州や諸外国の方々の研究対象になってきました。これは中国文化が違う人種からの違う理解であれば、致仕方がないです。日本国の中華料理または中国での洋食も実にこのような異文化間で生まれた同じ分野名詞で実質の違う内容を示す新しい理念になります。
 確かに異文化の元で外来文化はその国民にそった変化をするのが考えられますが、昨今のyahoo中国などのページで功夫で検索すれば実に知らない新しい武道家の名前が並ばれていますし、その中国功夫理念はあまりにも新鮮でこの古めかしいわたくしはもはや時代遅れのようですね。このような変化は外国文化の元で起きてくる特質な変種中華功夫とも違い、新時代の人々が功夫というものを同世代の新時代人に合うよう改革されていることは武道の素人さんでも動画を見ればわかります。そして、中国国内動画サイトの動画や功夫サイトの理念と海外しか見れないyou tube動画や理念と比べると、それぞれの理念もまた、国民性に合わせたかのようにその国の風土に似てきます。勿論、料理ともかなり似ていますが、功夫を商売として生計が立つ程のことになると、同じ国家であってもその地域性についてきちんとした現地調査をなさらない限りでは商売として成り立つかどうかはわかりません。このようにして中国功夫の理念が今日のように実に多様化されていることは太極修練者の一人としては理解を示すしかありません。
 しかし、最近の中国訪問で自分の流派を含むいくつの流派の太極拳教室を訪ねたところ、新しい功夫理念の元での修練をしている皆様(呉式含む)の実力低下が実に懸念されます。太極拳修練状況を聞くと月に2~3度の基本拳のみとの答えが返ってきますし、推手を見ているとかつてよりも増して、力尽くでの押し合いは非常に目立ちます。実際に交流したところ推手の基本である四正推手の時でさえ、手の硬さからのものだろうか本来は連綿不断であるはずの「盤手」が色々なところで勝手に相手の手から離れていることが確認出来ます。このような太極推手はもはや、形意拳や他の内家拳とも交流出来ない位に弱くなったのが事実です。はっきり申し上げますとこれは私だけではなく、太極家元で流派問わず多くの者が心配するようになりましたね。何故かというと太極は「最強の功夫」とも言われている位ですから・・・。危機感があっても当たり前ですね。でも、私的にはもう手遅れのような気がしますが・・・。
 新しい理念で新しい国家制度下の新人類に魅力を感じて頂く為には、功夫理念を分かりやすく変える必要があることは誰も非議しませんが、基本をも変えるような理念は昨今の中国功夫の実力低下に拍車をかけてしまったような気がしてやまないです。それなら、どう考えても伝統的な理念を大幅に変えることなく、コツコツと練習に打ち込めんばよいのです。もともと、太極は即効性がなく、毎日のように長時間の練習が不可欠ですから・・・。

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