重心と体重のかけ方" /> 重心と体重のかけ方 | 呉式太極拳研究会

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重心と体重のかけ方

2014年3月14日

 これは実に多くの方より何度も同じご質問されて来ました。何度も似たような答えをしましたが、それでも同じ質問がくるということになると、同じ傾向の発信源があることに違いがないでしょうね。でも、これはびくりしないと言ったら失礼ですが、私の幼少期より今日の世界中で知られている太極拳に関する重心の取り方が存在していました。これは、太極拳以外の中国功夫や非中国武道の影響により、太極拳という分野の中で起きている一つの革命とも改革とも言えるべきの一種の新しい理論であり、武道的にはそれなりの実戦価値があり、太極拳の多種化とスポーツ化で古典的考えが崩れてしまうことはこの世界を象徴していることで、人類が通らなければならない関門です。私達各家の者は特にびっくりしていません。しかし、太極拳修練時の重心の取り方や体重のかけ方を問われていたら、私は自分の家の考え方をそのまま話すことしか出来ません。理由はスポーツ的または新太極拳的な考えは自分が理解出来ていません。そして、別件ですが、現在伝統呉式を学んだ学生が国の競技種目にも出場しており、今年の全国大会では何故か予選落ちになったようです。伝統的な体重のかけ方などが原因でしたら私は申し訳がたたないことになりますね。
 勿論、伝統太極拳と言っても皆、同じ重心の取り方や体重のかけ方をしているわけではないことが今日の常識でもあります。勿論、どこからどもまでが伝統という問題になると答えも様々で本日の話題と大きく離れている為置いておいて、そもそも、太極拳の基本的な原理となるものは何であるのかによって太極拳のすべてが変わってしまうことが日本人の皆様もそろそろ理解出来るようになってくるような気がします。例えば中華料理と言う分野は太極拳よりも大分日本に長い歳月を経てこられて、そして、どこが美味しいとか、どこが横浜と違う味なのか、どこが新華僑のお店で本当に美味しいとかで日本で慣れてきた味も新しい味も人が自分の味覚で判断することになります。一方、太極拳ですが日本人の皆様がよく知っている根付いている太極拳も私達のような異色的な太極拳も人間の鈍い感覚にでは何がどこがどうであろうかはまだしっかりとした判断は時間がかかりそうであることは当たり前です。そして、近代社会では宣伝法により極一般的な味でも本格化されてしまうことは今日の外食産業をみれば一目瞭然であり、まして太極拳というマイナー的な世界で味覚ではっきりわかる分野との違いがあっても仕方がないことです。
 話しを本題に戻りますと、太極拳の重心のかけ方ですが、中国の各家では一般的には統一しており、足の踵になります。そして、一部の道教直系流派は「双重」を避ける為に「太極重心不安定説」まで存在します。簡単に申すと太極拳修練時は体の揺れさえ感じてもよいとのことです。そして、体重のかけ方ですが、王宗岳太極拳論で言及している「心静、身靈、氣歛、?岳整、神聚」とのご項目から分析しますと、身は軽やかに常に動けると言う意味が含まれており、無理して体重を足に掛けてしっかりと立つことを意識しないです。道教哲学的では世の中の武道と正反対のことを沢山存在しており、太極拳自体も他のどの武道と違って、慢と軽と、先に攻撃をしないことと・・・。重心も同じです。しっかりと立とうと思うと結果は違ってきますよ。相手の攻撃のすべてを交わしていこうと思うと自分自身が常に微妙に細かい動きが出来る体重のかけ方をしていなければ「身靈」が不可能に近いですね。
 道教的ではあまり体重をかけないことのもう一つの発想は大地の引力から来ています。道教太極拳に近い流派の先生方は学生や弟子に常に自分の体重が感じるようにしていればよいとの教えは今日迄に出会った太極拳の巨匠達より確認してまいりました。当然、今日では沢山の太極拳理論が存在しており、改革されてきた理論は私が本当に勉強不足で把握出来ていない部分が殆どです。そして、伝統太極拳修練者の最も大変なことは修練時間が足りなく、自分の流派だけで精一杯なケースが殆どです。勿論、太極拳の各家の人々は宣伝する時間も惜しい位に頑張っているものもいますね。改革派太極拳よりもしも「王宗岳」は誰ですかと聞かれても私達は一々、答えていく時間がないことをご勘弁頂ければ幸いです。

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