旧 太極拳よもやま話 未分類

触れずに人を倒す大師、何も出来ない大師・・・

2013年7月24日

 今日の中国では、闫芳という人のことを知らない人がいないかもしれません。彼女は人を振れずに飛ばしてしまう嘘で現在、所属している流派の師匠より破門を食らいました。
 これで、中国大地では、「元々、人を振れずに人を飛ばす太極拳野郎は皆うそだ・・・」との見解が流行って来ました。まさに一つの極端から一つの極端へと、いかにも中華民族らしい展開でございますね。
 しかし、少なくとも、当時の上海解放日報の記者が馬岳梁(呉式)と赫少如(武式)の二名に対して様々なテストを行った結果、太極拳とまったく無縁の新聞記者も触れずに飛ばされていたことは当時の新聞でも紹介していました。私も何度か思い出せない程、触れていないのに飛ばされてしまったことがあり、当時の呉式の殆どの弟子は最初、馬の実力を嘘だと思って、半分不思議そうな思いでかかっていたら触れずに飛ばされたので、他の流派や外家拳から転入してしまったことは今でも語り継がれている事実であります。勿論、現段階で馬と赫レベルのものがいないと思いますが、触れずに人を飛ばすことは不可能ではありません。
 但し、マスコミが懸命でこのような無責任な法螺吹きはすべて信用してはならないという独特な責任感は非議すべきではないと私も思います。四方山をご愛読の皆様も試しにGOOGLE中国に試しに「大師」や巨匠などのキーワードを入れて検索してみてください。大師と巨匠、または一代宗師のような文字が飛び舞っていますね。この世にいつからこんなに沢山の偉い人物が現われたのでしょうか?
 そして、私は一代宗師様の太極拳を拝見致しましたところ、「開合」、「落胯」、「虚領頂勁」のような基本中の基本が一つも出来ていない方も数名いたのです。正真正銘の法螺吹きですね。という話しになると日本国では、中国国家の体育大学で研究されてきた競技太極拳を本物として受け入れていることは分からなくもないですし、致し方がないとも思ってしまいます。中国国内では民間の太極拳詐欺師は実に多すぎますが・・・・・・。
 本日の闫芳氏の写真を見てみましょう。「落胯」、「虚領頂勁」どころか、お尻を突き出して、命門というツボを自ら殺して、踵が浮いていて・・・。私の学生でさえあの方の推手レベルではないはすです・・・。

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