旧 太極拳よもやま話 未分類

第六感

2013年11月10日

 この言葉は近代社会の中では全然珍しくないですが、でも、第六感とは具体的にどのようなものなのかは実に色々な説があって、一言ではどこの国に於いても、どの分野に於いても説明が付かないことでありましょう。道教ではこの第六感のことを実に五千年前の《易経》から言及されてきました。道教的な言い方ではいくつもありますが、一番普通の言い方では「意」になります。謂わば、脳が体の色々なふうにコントロール出来る訳です。勿論、脳の意思をコントロール出来るようになると体が脳の独特な指示より、奇跡的なパワーや人間界では想像出来ない特異功能が生まれます。これは近年の言葉で言うと気功でございますが、近頃の世界中の気功はかつて程のレベルがなく、見えない世界という想定の元でビジネスが展開していることで信じるか信じないと言う「信仰」に近い状態の心理学レベルでの商売法になってきました。貴公子、いいえ変換が間違いました!気功師の皆様は教祖のような存在にもなりつつありますね。
 本日は特に世界中の気功の話しではなく、実際にこの第六感を駆使して人間にはどのような革命的な奇跡を齎すことが可能であろうかをもう少し具体的に考えたいです。
 まず、一つ言えるのが《太極勁》でありますが、ネットでこの言葉を検索してみると何万条が出てくるはずです。you tube を拝見してみると、相撲のような柔道のような「推手」画像を皆、太極勁として預かっていますね。当派家元では道教宋遠橋家の太極拳理論と「三世七太極拳」を継承しており、更に先代が楊式太極拳の先輩より頂いた「太極法説」にも「太極勁」について詳しく説明しております。この内容に於いてはいずれも、微力でもって巨大なパワーを抑えたり、一瞬の爆発力で他人の攻撃を破壊したり・・・。一般的には自然界の中ではあまり想像もつかないような不思議な力が「太極勁」です。そして、このような特別なパワーは簡単に修練出来ないというもう一つの特徴がありますね。
 太極は他のどの拳法よりも「意」を大切にします。この「意」に関しても実に様々な説があって、私はただ、自分の家元から教わったことを「四方山」の場で少し説明したいだけです。道教では「意」は心であることを信じています。そして、また、難しい日本に遭遇してしまいましたね。英語でハートという一つの言葉で日本語では二通りの通訳が出来ます。つまり、心と心臓ですね。でも、道教の「意」の世界は心臓と関係なく、心そのものでございます。心ですが、胸とも関係なく、近代科学の検証では人間の脳そのもののようですね。これでは、太極拳論の中でも何度も言及している「以心行気」とは、体中の気というものを脳でコントロールして体中の色々な潜在機能を開発することです。
 「意」は第六感の部類に入りますが、第六感では「意」だけではないですね。第六感と言うものが実に豊かで私達が実に無意識の間でも「第六感」が勝手にはたらいています。
 「意」というものを推手の中で具体的に活用する方法もあります。一、相手と推手おする時には出来る限り、手を軽くしましょう。一、なるべく、落ち着いた体で望みましょう。雑念を最大限にシャットアウトしましょう。一、体全体の動きをなるべく相手に見せないようにしましょう。動いを小さくしましょう。
 これを守っていれば、皆様もいつか第六感を御身で感じる時がきますね。もっと、練習しましょう。

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