旧 太極拳よもやま話 未分類

矛盾

2013年8月16日

 中国古代、ある人が武器を売っていたのですが、自分の槍が世界一鋭いものだと言った矢先に、自分の盾は世界一硬く、どんな鋭い武器も破れまいと法螺を吹いたところ、見物者より、貴方の槍で貴方の盾を刺したらどうなるのと、伺ったところでその武器屋さんは恥ずかしくなり去っていたとのことでした。かつての古文では槍のことを矛と言っていました。やがて、物事が同じ根源なのに互いに噛み合わないことを「矛盾」というようになったのです。
 世のすべての物事には段階を踏むという行動が付き物で、それぞれの段階では決まったルールや約束があります。簡単に申し上げますと小学生に微分積分をやらせても駄目ですし、太極拳初心者に難しい気功術を教えても体に問題が起きます。違う角度から見ると例えば小学校の6年間は勉強せずにいて柔道専門で過ごしたが、中学校になっていきない勉強しなさいと言われても基礎が出来ていないから無理です。
 小学校の算数があって、大学の微分積分があり、小学校一年生の算数がなければ小6の算数も有り得ないです。
 太極拳も同じですね。上級者の太極拳を見て、これは自分の太極拳と違うから自分の太極拳が間違っていると思ってしまう人もいれば、上級者が間違っていると言い散らす人もいます。中にはたまたま、自分の先生が個人的に太極拳を練習しているのを見てしまいその先生の太極拳が結構矛盾していると感じてしまう人もいます。更に、私のような馬鹿どもが生徒さんと一緒に初心者のような練習をしていて、ついつい自分自身がいつも修練している形へと変わってしまい、皆に迷惑を欠けるような人間もいますね。本当に時々自分の能力さえ疑ってしまいます。
 結果を申し上げますと、初心者と上級者が例え同じ太極拳を練習しても高さが違ったり、歩幅が違ったり、勿論、遅さはもっと違います。ただ、初心者の方に厳しい太極拳をやらせても体に異変が起きたり、息が苦しくなったりします。それを避ける為に、私は小学校の皆様には算数を教えておりますよ。実際に通っていらしゃる方の中で中学校レベルの方も3~4名おりますが、きちんと中学校の数学を教えていますね。
 決して矛盾していませんよ。
 そして、太極拳の段階もそうですが、年と身体能力に応じて太極拳の難度を変更してもよいはずです。
 

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