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武道の艱難辛苦

2013年5月21日

 これは太極拳だけのはなしではありません。中国という国に於いてはそれぞれの時代で武道の位置づけも違います。古代では武道は戦争の勝敗を分ける手段であり、人の身分を証明するような存在でもありました為、多くの人に親しまれていました。武道を練習するには経済力がないとなかなか出来なかったのです。中国では「天下功夫出少林」という言い方がありますが、武道を身につける為には古代では寺や道館に住み込み、肉食せずに毎日のように練習しなければなりませんでした。でも、寺や道館などではお布施を割りと良心的であり、工学の授業料は必要ではありませんでした。
 少しずつ武道が民間で流行りはじめ、民間でも達人が武道を教え始めてからは授業料がかなりの高額になり、民間では「貧文富武」とまで言われるようになりました。ここで中華武道の全体的実力が退化する一方という歴史背景が揃ったわけですが、貧しい若者は高額の授業料が払えず、自動的に勉強に励みますが、金持ちの子供は勉強も嫌いだし、武道の道に於いても厳しい修練に絶えずただ師匠に沢山のお金を払い、某大先生のお弟子であることで自惚れ、生涯実力がないままで終えることが殆どでした。最も心痛するのは武道の本系本元の子孫らも金持ちの子供と変わらなく、流派によっては厳しい練習に耐えなくて廃業迄に追い込まれてしまうこともかなり多かったです。
 中国の武道は変則的な社会制度の元での様々の規制も足枷ですが、人間の堕落の盛況も大きいです。
 そして、法治国家下では人に怪我をさせてはならないことで武道の真価も当然のように問われてしまうし、近代国家では例え戦争が起きても武道の威力はあまり目立たなくなりました。数年前の中国では警察は刺される始末迄凄まじい事件が起きたし、日本でも無差別殺人の時は殆どがやられるままとの現実は悲しいです。
 また、近代人はいつも時間に追われていますね。お仕事の忙しさ、限られている自由時間の大切さ、ストレスなどはすべて武道修練の妨げになります。
 それにおまけに、「太極拳」はゆっくり動く分時間がかかりますね。日本の競技太極拳を見ていると、短くなったのはいた仕方がないですが、全体的にかなり動きが速いことがまさに近代人の忙しさを表せています。
 いつか、世界で武道が無くなる日は来るのでしょうか?五輪では複数の武道が競技されているのであまり余計な心配をしなくてもよいですが、中華武道は危ないですね。
 東京を横断して私のところでお勉強なさりたい方がおりますが、こみ上げてくるものがありますね・・・。

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