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文明故国、いずこへ

2013年2月19日

 世界四大文明故国として知られていう国ですが、世界中に知れ渡っている空気の汚染、毒入り食品はもう珍しくないです。近頃の中国上流階級はもはや外食しないように気配りしています。この怪しいネオンが輝く町は上海市内で最も有名な南京路でございますが、服装にうるさい私はこの町を通る勇気があまりありません。特に夜なんか怖いですね。お金はいつも一番安全なところに入れておきます。突然、後ろから「Lady!Lady!」と声をかけられます・・・。私はかなり助平そうな顔をしているのでしょうか?と、自分自身に問い掛けることがしばしばありました。
 町中に偽ブランドでいっぱいです。特に「鰐」というブランドですが・・・。例の本物のブランド(L C)は南京路に進出していますが、お見せのすぐ反対側が偽者ですよ。一般的に中国人デイザインナーが設計したお洋服が世界トップブランドのお洋服よりも高く売られています。
繁華街である淮海路では世界トップブランドが勢ぞろいです。東京よりは平均的に3割高くなっています。中国人観光客が銀座で買い漁ることはなんとなく理解出来るようになりました。
 私は自分の職業である太極拳をいろいろな公園で練習してみました。それらはかつて、師呉英華、馬岳梁の代わりにいろいろなグループを訪問し指導していた公園です。勿論、現在それらの公園で太極拳をやっている人は私のことなどは知りません。時々、近寄ってこのように声をかけてくれます「お宅の呉式太極拳はどこで学んだのでしょうか?我々の呉式とかなり違いますね!」私は無視をしていました。ある日、私の剣をみて声をかけた人がいました。これは何と言う剣でしょうか?国が制定している「24式」と大分違うと言っていましたね。
 そうですね。規定太極拳、競技太極拳は1956年に出来た記憶がございます。その時の太極拳大師達は殆ど牢屋に入っておりました。私の知っている限り、それは、楊澄甫、馬岳梁、赫少如などでした。時は1972年になり、日中友好条約が結ばれたのですが、日本方面は特に中国のパンダと太極拳に興味を示しました。パンダは簡単ですが、太極拳は?殆どの大師はまだ自由に太極拳を公の場で教えることが禁じられていました。海外にそれぞれの流派を広げるなんてとんでもありません!!!
という訳で規定太極拳が日本で本格的な太極拳となったわけです。同じ時期にドイツの人々が中国の伝統太極拳流派に訪ね、若い先生を本国へ招聘し伝統太極拳の教室を各都市に展開してきました。欧州人の熱意に頭を下げますね!現在、アメリカ、ドイツ、オランダなどでは伝統太極拳が主流となっています。
 でも、中国人の多くは規定太極拳に傾いています。
 文明故国、いずこへ?

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