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学歴と伝統と職人

2013年6月29日

 日本や韓国は正真正銘の学歴社会であることは誰も疑いません。中国はこの頃、受験戦争も段々と激しくなってきました。理性的に考えてみると学歴を所持しているものに社会全体をゆだれると、なんとなく安心するのがわかります。大学で専門を学ばれてきたエリートなのでそれぞれの分野であることは間違いありません。政治家の方は東大や京大、早稲田や上智が圧倒的に多いです。社会を学問で導いていくことはとても正しいし、先進国であれば進んだ発想が不可欠であります。

 一方、伝統とは過去を懐かしむことであり、過去のままでないとその味がなくなったり、効き目が低下したり、伝統的役割が皆無することすら生じてしまいます。例えば歌舞伎で普通の日本語で演じることは不可能ですし、クラシック音楽に日本の伝統楽器を入れるのも前代未聞です。日本には鍼灸の学校が沢山あるが、中国の漢方医の基本に反してツボのないところで針を打つような改革はなされていません。しかし、1950年代に出来た競技太極拳だが、この頃中国国内や諸外国で否定されつつあります。その原因は当時の中国政府が宗教を軽蔑し道教思想に一切触れないことを前提にして行われた所謂太極拳改革にありました。太極拳の伝統思想を守っている本系にものからだと競技太極拳はツボのないところで針を打っているようなものになります。昨今の流行語の「太極操」がまさにこれを表していますね。

 職人は学歴とは無縁のようですが、手先の器用さや熟練した技で物づくりに専念します。学歴のような社会をリードする実力も無ければ、人を楽しませる歌舞伎や能の世界とも違います。その多くは日常必要品の製造や体力的に社会を支えることを職とします。

 効率社会であればある程、人々はマニュアルかを求めます。理由は至って簡単ですね。マニュアルに沿って進んでいかないと毎日の仕事が終了出来ません。

 先進国であればある程、行政や企業は学歴に頼ってしまいます。勿論、これは社会全体が失敗を恐れているからです。逆に申し上げると学問に任せていれば例え失敗しても割り切れます。

 どの国も外来文化には弱いですが、慎重に取り入れることはどの民族も同じです。国レベルで進められると受け入れやすいことは当たり前のことであって、逆にこの民族の優しさの象徴にもなります。

 皆様、太極拳か、太極操か……。

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