旧 太極拳よもやま話

太極拳は結果がすべてです。

2013年10月27日

私はプロと一般の二通りの教学をしていることはもう秘密ではありませんが、現在のところ弟子の江口を含め四人程のプロが一般の方と一緒に練習してもよいと心をオープンして下さっています。本日の午後一は雨で私は皆と一緒に喫茶店で太極拳の基本理論を研究しました。そういえば近代太極拳の基本理論と言えば、王宗岳大師の弟子で蒋発大師が楊式太極拳、陳式太極拳、武式太極拳と和式太極拳に伝授した「太極法説」がメインです。本日は主に「太極法説」の中の「八門五歩」に意味を説明しました。当然のようにかなり難しい内容でしたが、太極拳理論は常に結果論ですので、無理して覚えることがないとのことも皆様に説明をしました。

太極拳というものは本当にすべてが結果であることは皆様が私の研究会に通ってからはよくわかるようになってきました。これは言い換えれば結果を求めずに修練するとのことになりますね。これは恐らく他の伝統功夫とは違うはずですが、世の中ですべては結果を先に求めてしまうわけですが、何故かというとこの浮世は結果がすべてだからですね。他の伝統功夫は護身術が基本というスタイルで早く身につくことが要求されますし、競技種目だと毎年の定期的な試合の為には当然のように結果を求めてしまいます。日本はどのようなシステムなのかはよく分からないですが、中国ではいまだに「十項全能」という項目があります。内容は長拳、南拳、太極、剣、刀、棒、槍・・・。他に諸々ですが、多くの日本人の皆様がご存知のジェット・リは改革開放後の初代チャンピョンでしたが、二代目のチャンピョンは確かに趙長軍という方でしたね。ジェット・リよりも背が高く、足が長いため確かに体操的な美は抜群ですよ。二代目チャンピョンも数回、映画に出ていますが、私もいつかFBのシェアをしてみたいと思います。その方々はかなり厳しい練習でこのような高難度の動きが出来るようになり、一般的な体操選手と同じくお怪我も常に付き纏っているようです。なにせよ、人生をかけたスポーツ種目ですので、命がけですね。引退しても国家プロジェクトの中で後輩を育つ資格が自動的に頂ける為、生涯を競技種目で生計が立てられます。

一方、太極は速効性の結果を求めていないです。今日ゆっくり修練している基本拳は数十年後の健康体の為に少しずつ積み重ねていくことであって、歪が起きている身体内諸要素を少しずつバランスを整えていくことを最優先にします。なので太極は急ぐこともせかすことも無く、結果の為に無理をすることもありません。

しかし、昨今の中国伝統太極拳ですが、社会的に拝金主義に傾くせいか家元の弟子達はかつて程にきちんと練習しなくなってきましたね。俗にいうと「一日練習しなければ自分が分かる、二日練習しなければ、仲間がわかる、三日練習しなければいつも交流している相手がわかる・・・」まして、近頃の中国国内の家元弟子らは酷い人なんか、月に太極基本拳を2~3回しか練習しない人もいますね。(ご自分が言っています)

太極は毎日のように少しずつ修練すること、無理にない御身に合った太極拳難度に留まることは大いに結構ですが、練習しないといつになってもよい結果が出ないはずです。

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