旧 太極拳よもやま話 未分類

太極拳のこつ

2013年4月13日

 随分と出鱈目なテーマだと、私自分も思ってしまいます。ただ、現段階での太極拳教育とは、大体先生が前で太極拳の動作を示して、多くの方が後ろで真似するとのやり方が殆どですが、本当にところはきちんと太極拳というものを分解して、少しずつ練習することが大切です。そして、太極拳というものは「陰陽」や「開合」、他にもいろいろな要素が入りますので、形だけで終わらせてはなりません。わたくしは以前も何回も申し上げたのですが、中国武道は「形」よりも「意」を大切にしています。多くの皆様がご存知のように「気功」というものはすべて「意」の世界ですね。日本の民間整体で「野口式」というグループがあり、「気功術」を常用しております。わたくしの友人で日本語文学家のものがおりますが、先生も常時「野口式整体」でお世話になっています。
 太極拳を修練されている方はおそらく、どなたも「推手」という言葉がご存知ですが、推手というものは実はかなり整体に似ています。形だけの推手だっと力や技の勝負になってしまいがちですし、勿論、お怪我も付き物です。整体も同じですね。力勝負でご自分の体の一部分で患者さんの問題を起こしている部分を押せば、その硬直だった部分の反作用力が整体師のお体の一分に集中してかかって来ます。太極拳は実は同じです。太極拳という拳法は体の一部分で相手と付き合うのではなく、体のすべての部分を相手の一撃を捉え、何とか交わしていく術ですよ。(結構狡いね)そうです。実は道教の考えはかなり狡賢いところがありますね。整体も同じですが、体全体の力でもって患者さんにかかっていれば、ご自分の体全体で問題あるところを何とかして行きますね。
 そして、初心者であればあるほど、推手が大切ですよ。太極拳の基本拳は「意」の修練だとすれば、推手は「意」の実践であります。推手では「整体勁」という中国語の表現がありますが、日本語の整体とは意味が違います。これは「全体の合理的なパワー」というふうに説明すべきです。でも、最近の一ヶ月の間で数人の整体師の方よりご相談を持ちかけられ、お体のお怪我で太極拳をやりたいとか…。わたくしは先日、整体師の方々のお怪我をまとめて研究したところ、ほぼ同じ部位であることで大変驚いております。ということは「意」ではなく、「力」で、そして「全体の合理的なパワー」ではなく、一点のパワーで患者さんの体を押し続けて来ているとのことになりますね。
 結果的に中国語で言う「整体勁」ですが、日本人の整体師の皆様にとっては大変重要な物のように思えて仕様がないです。
 話しを戻りますが、本日の太極拳のこつ、ですが、「全体の合理的なパワー」を修練の時に念頭に置きましょう。
 所謂、「一動無有不動・・・」

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