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テクニカル的推手と太極勁的推手

2014年1月13日

 この二通りの推手ですが、どちらも今日の太極拳界隈で失伝に近い状態が続いています。前者のテクニカル的推手はまだ一定の者が研究しており、当呉式太極拳も一部分と楊式太極拳や陳式太極拳、武式太極拳の方も推手を力学的に分析しなるべく少ない力で相手の力を方向転換したり、謂わば「走大巻、走小巻」の原理で相手のパワーを誘導したり、または当派の十三式推手みたいに様々な違う手付きで相手を素早く封じたり、相手の強いところを避け、弱いところを責めたりすれば推手ではかなり勝ち易いですね。このような推手はあまり大きな力が必要としない為ある程度年をとってもまだ若者に負けない位の実力が保持し易いです。不足としたらこのような推手ではある程度の反射神経が必要し例えば90歳近くなってしまうと俊敏な若者に勝てるかどうかは何とも言えませんね。そして、何より、テクニカル的推手にかなり近い拳法があります、私の知っている限りでは日本の古武術である柔術や中国山西省の心意六合拳などがあります。使い方はあまり似てもいないですが、奥底を探れば似たような原理になりますね。謂わば、テクニカル的推手は太極拳だけのものとは言い難いです。実際、中国特殊部隊の達人と手を交わったことがあり、向こうも決して力尽くで当たるのではなく、軽快な動きで私の弱いところばっかりを探し当てて迫ってきましたね。若い私は一生懸命自分の弱さを隠そうとしていたのですが、何故か余計に露呈してしまい相手と五分五分迄いい勝負でした。テクニカル的推手はかなり実戦に役立つものですが、太極拳本来が求めている「八門五歩十三勢」や「鼓盪勁」などの高級レベルのもの迄はまだかなりの距離があります。そして、他の武道のスペシャリストと比べても絶対的な優勢はないはずです。
 理論的には太極拳では「八門五歩十三勢」と言う十三種類の「勁」というものがありますが、現在の世界ではこのような古臭く習得しにくい「勁」を修練しているのはほんの一握りに過ぎません。勿論、このような「勁」と言うものは中々説明しにくいです。数十年の修練で方向性がずれなければいつかは辿り着く目標ですが、一生修練しても実を結ばない人が殆どです。十三勢の文献は世界中に流れていますね。説明が様々で後の人間が中国語をそのまま鵜呑みして解釈した結論では、十三個の動作があるとか、四正推手は十三個の中の四個とか・・・、ありとあらゆるですが、実際のところでは楊式太極拳家元の一部と当呉式家元の一部で修練している「八門五歩十三勢」が本物だと言わせて頂ければ幸いです。これは、「八門五歩十三勢」を外的と内的を分けて説明する学説です。外的では前進、後退、左顧、右?隣、中定及び四正四隅の八つの方向といたって簡単なことです。内的では粘、連、黏、随、不丢顶、?政、?髄、挤、按、採、挒、肘、靠と言う十三種類に「内勁」にあります。ここ迄は楊式や呉式で何人も著作を出していますね。この「八門五歩」は二十三個の気功修練法で日々練習出来ることはあそらく、知られていないと思います。これはあくまでも中国封建社会的な保守的師弟関係で失伝寸前になっているはずです。でも。これは師が保守的というわけだけでもありません。実際、「八門五歩」の修練は簡単ではありません。「気功偏差」になる可能性もありますね。一般的では家元で六年間の修行を積み、弟子として迎え入れる日がきたら師匠がその一部を試しに観察しながら教えていくことになります。でも、失伝が本当に怖い為、わたくしは現在の太極拳学生の皆様に自分でリスクを背負いながら教えていく試みをしています。
 「十三勢」を習得してかなり長い修練を続くと、「鼓盪勁」と言う「内勁」が理論的に習得出来るはずですが、かなりの何度がありこの私が語れるようなことではないと存じます。
 申し上げたことは、テクニカル的推手と太極勁的推手の違いです。テクニカル的推手は他の武道でも似たようなテクニックがあり、優勢はないことです。太極勁的推手なら太極思想の独特な産物で弱者的な優勢が有り得るのです。勿論、年齢的な不安もテクニカル的推手より少ないはずです。

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