旧 太極拳よもやま話

《八法密訣》からの解釈

2014年3月27日

 《八法密訣》は楊式太極拳や当呉式太極拳、一部の他派の太極拳が座右の銘として掲げられています。勿論、読み方の違いで解釈も若干違ってきますし、太極拳基本拳の違いでも微妙に違う説明になることはまさにその流派の本質のような現れ方だと私は信じております。本日は師馬岳梁が残された言葉を記録したノートで「?政勁」を見直してみたいです。

 《八法密訣》で言及されている「?政勁」の原文です:

 ?政勁儀何解?如水负行舟。先貫丹田気、次要頂頭懸、全体弹簧力,開合一定間。任有千斤重,飘浮亦不難。
 
 本家の馬岳梁師はこのように解釈しています。

 ?政は力と力の緩和領域であります。相手からの力を我が身を守ることも出来れば、自分からの攻めも出来ます。?政は他の七つの太極勁(?髄、挤、按、採、挒、肘、靠)の総まとめであり、一番最初に習得すべきです。?政の緩和力は水が船を浮かすように例えられます。水は世に最も柔かい物質であります。老子の言葉:「天下莫柔弱于水、而攻坚强者莫之能勝。」相手との間の隙間を詰めていくことがこの?政勁の目的です。

 では、如何に?政勁を習得すればよいのでしょうか。当派は「虚領頂勁」と「丹田気の充実」を上げています。

 具体的な方法は、太極長拳の訓練と「八門五歩十三勢気功」の訓練しかないです。

 皆様、一緒に頑張りましょう。

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