そもそも、中華民族という人種は改革や変革、または革命が好きであることは世界中に有名です。国民性でしょうね!常に新しいものを求めるならば自ずと本来あるものを新しい基準で考える結果、改革へと進むでしょう?逆に日本人は全てに於いて安全を第一に考える民族ですので、改革を積極的に考えたくない傾向にありますね。改革か安全を大切にするかは一長一短ですが、ものによって、ことによってそれぞれの国民には向きと不向きがあります。日本のような安全を第一に考える民族は大抵、いろいろな物事を守って守って、それなりのマニュアールを作り、それを間違いなく行うことの免許制度を導入します。当然、他国の文化を真似する時は他国の免許迄も尊重し、自国の免許制度を制定する時も他国の基準を参照します。でも、日本人はいったんある物事、ある一つ分野でのマニュアールが作成されたら簡単には変更しません。
逆に中国という国は少し違います。どの分野に於いてもその基準を数年ごと見直すことはあまり不思議ではありません。民法、刑法も常に変えていますよ。でも、本当は変えたら困るもの迄、変えてしまっていますね。文化革命の時に伝統文学である京劇をオケストラの伴奏で上演していましたね。少数民族の民謡を電子音楽で伴奏することもしばしばありました。漫才のような話しは他にも沢山あります。上海音楽学院とは日本の東京芸大位に有名で、クラシック音楽を専門とする名門中の名門ですが、日本人の谷村信司氏を招聘し作曲課程を教えているとか・・・。少なくとも谷村先生は東京芸大に呼ばれて作曲課程の担当になることはあり得ないでしょう。
ただ、変革して困ることは多々、ありますね!近頃、上海へ行くと上海料理が殆ど食べられないです。というか食べさせて頂けるところがありません。新しい上海料理は改良料理と申します。(美味しくありません)クラシック音楽を近代風に演奏しても面白くないですね!能を今の学生言葉では無理ですよね!
新体操のような太極拳も・・・。
呉式太極拳研究会師範 沈 剛