旧 太極拳よもやま話 未分類

師呉英華

2012年12月3日

 師呉英華、呉式太極拳創立者呉鑑泉の娘でございます。幼いころから父である呉鑑泉師に従い、呉式太極拳の基本拳から剣、刀、槍まですべて習得していました。その当時は封建思想の影響で女性は武道の世界に足を踏み入れることはかない珍しかったのです。

 師は大変厳しい呉鑑泉の元で太極拳気基本拳を数年に渡りお父様の呉鑑泉師と切磋琢磨し、ついに他の男兄弟と変わらない位に上達しました。実はわたくしの呉式基本拳108式長拳は呉英華師の指導で学んでおりました。(呉英華、馬岳梁両名はいつも分担して呉式のものを教えていた)わたくしは上海に住んでいなかったので、夏休みや旧正月の時に師に会って教えて頂くという形ですが、わたくしは動作を見て暗記することはあまり苦にしなかった為、動作だけ覚えるには特に時間がかかりませんでしたが、その後の校正は6年近くかかりましたね。勿論、今も伝統呉式の型が完璧出来るとは申し上げません。太極拳は無限のものですね。師呉英華はとても厳しい人間でした。太極拳練習時はいつも同じ高さでなければならないですが、幼いわたくしが少しでも立ってしまったらいつも厳しく注意されていました。そして、太極拳の「分脚」などで、片足で踵の一点で立たなければなりませんが、(武道として太極拳に取り込みたい人、プロを目指す人)幼い自分はなかなか出来なくて何回も泣いたことがあります。でも、涙を見せても練習時は優しい言葉など一切かけて貰えませんでした。
 でも、普段の師はどれほど優しい人間なのかは誰も創造出来ませんね。わたくしが平成元年来日迄、両師には学費など一切払わせて頂けませんでした。師の家でご馳走を頂くのは日常茶飯事でしたね。お正月に尋ねる際お土産を持参したらお年玉間で頂いて帰える始末でした。師は先天性n

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