中国という国では太極拳は一般的に公園などの室外で練習することとなりますが、日本は室内が多いです。これはおそらく色々な民族個性で決められるのではないかとの推測もありますが、基本的にはどこで練習しても特に問題はないです。
元々、古代の道士達は山上で太極拳や気功に練習をしていました。道教の寺である「道館」はかなり広いですが、道教太極拳や気功では天地、方向、時間、空間、陰陽術などを大切にする為、野外での修練がメインになります。当流派の初代が楊式太極拳より頂いた「太極説法」の中でははっきりと「太?巽阴?飜颠倒解」という項目があり、太極拳は天地万物と密接な関係を持っていることを強調しています。
?飜乾天日火?偕放出发对开臣肉用气身武(立命)方呼上进隅
阴坤地月水坎卷入蓄待合君骨体理心文(尽性)圆吸下退正
(当研究会ホームページ楊班候大師伝授実物写真参照)
本日とまったく関係ない話題も実はこれを見れば簡単に解決してしまいますね。上の段は「開」の状態です。下の段は「合」の状態です。前進時は「開」、後退(座胯)は「合」と、楊班侯大師が「太?巽阴?飜颠倒解」ではっきり説明していますね!!!
これは、一般的には入門している本系本元の弟子もなかなか理解出来ない呪文のようなものですが、初心者の方に説明してもなかなか理解出来ないのが当たり前ですが、ただ、出来る限り空気が綺麗な野外で、囀りが聞こえるならなおよろしいですね。もしも、雑音が殆どないならもう桃源郷ですね…。
でも、大変残念ながら、上海の公園での太極拳練習はまさに受難でした。