人間的にみると動は当たり前です。人間は生きている限り動くのは当然のことで、所謂ぼけ~としていても寝ていても脳は動くのだろうし呼吸も鼓動ももはや止めることは出来ません。太極拳本系本元の考えでは、「静」とは落ち着いている動きのことと常に動くことです。太極拳においてはどちらも「慢」という形で表し易いです。動きは速ければ呼吸が乱れて血流も心臓の鼓動も乱れますし、体が疲れてくると動きも止まってしまいますね。古代の先人達は落ち着いている動きと止まらない動きが人間にとってもっとも合理的な「養生術」であることを判明し、「先天功」や「小九天後功法」などから長い歳月をかけて、太極拳迄定着した次第でございます。
このような世界文化遺産のような知恵ですが、案外簡単です。要するに太極拳が考えている「静」というものは:‐錣貌阿い討い譴仗祐屬蓮崟邸廚膿箸眇瓦睛遒礎紊ます。⊂錣貌阿ことを最優先にするには他のすべての事を犠牲にするという風になります。多くの皆様がご存知のように太極拳は速さを犠牲しましたが、本当のところは歩幅も膝を曲げる角度も犠牲しなければなりません。簡単に申し上げますと綺麗な太極拳で途中のどこかで止まってしまうなら、きたない太極拳で常に動いていることのほうがよぽど良いです。常に動く事を妨げることは一切捨ててしましましょう。
勿論、常に動くことに対して何の支障もない太極的常識はとことん取り入れていきましょう。老婆心ですがベテランの皆様、日々の太極拳の中で「開合」、「虚領頂勁」、平均的高さ、骨盤の固定・・・。このような注意点は常に動くことの妨げにはなりませんのでどんどん、取り入れましょう。初心者の方々は正しい基本姿勢を注意して無理せずに練習しましょう。
初心者の方が結果的に止まってしまっても大丈夫ですよ。だって、止まらなくなる為に練習しますもの。
頑張りましょう。
太極拳の動と静
2013年5月18日