太極拳や他の内家拳なら、内功と言うものは付き物ですが、内功とは人間体内の一種のエネルギーのことです。そのエネルギーを上手くコントロールとのことを一般的「気功」と言います。
丹田に「気」を集めることは現在、多くの方々に語られていますが、その気とは呼吸で吸った空気である誤解が多く、お腹に空気を吸い込むようにしなさいというふうに教わっている方も実に多いですが、お陰様で私の周りに医者や病院勤務の方が非常に多く、人体のことが良く理解しているものに伺うと、お腹に息を吸い込むことが全く不可能であることはわかっております。(師馬岳梁、師の子供である馬海龍、馬江虎ともに医者)お腹に息を吸い込むということは肺の底部と横隔膜に穴が開かない限り、無理です。ということは丹田気の「気」は空気ではないですね。本流派の先生は気功の気とは体の中一種のエネルギーだと説明しています。
ややこしいことで、太極拳や他に内家拳の呼吸は通常、腹式呼吸という方式で行われることが殆どであることから、腹式だからお腹に空気が入っていくことを誤解してしまうことは多々、ございます。これはアジア諸国の声楽家まで及んでおりますね。
腹式呼吸は主にお腹周りの腹筋や腹部の射腹筋を使い、横隔膜を下げることによって肺が縦長のなり、より多くの空気が入ることになるし、太極拳のようなゆっくりした動きによって呼吸はより遅く、より深くなります。この大変ゆったりしたリラックスしている動きによって、結果的に人間は大変落ち着きます。勿論、これで結果的に意識をお臍の下辺りに集中することが可能になりますね。
このような修練を長い間に渡って行うことによって、人間の体中のエネルギーは自然にお臍の下の「丹田」というところに集めることになります。私は25年かかっておりますが・・・。
長い間の腹式呼吸を行うことの結果が「丹田気」に自然に繋がることになります。但し、「丹田気」の修練は腹式呼吸を行うことだけでは成し遂げられません。体の正しい動きも大事です。
これだけは面談でお願いします。誤解すると丹田気どころか人体に害を及ぼすことさえ発生しますのでブログでは遠慮させて頂きます。
腹式呼吸と丹田気の誤解
2013年7月21日