今朝程の新聞で日本女性が世界一の高い返金年齢を奪い返したとの報道があり、この日本をベースにして生きている外人もかない嬉しいです。25年前に素晴らしい国を選んだことで自国の皆に自慢さえしているところです。私が奉仕しております老人ホームの最高齢もあと数日で90になるので、一般の友達からもお祝いのメールを頂きました。でも、御免なさい、日本女性は太極拳だけで長寿になったことはございません。
数日前にテレビで見た99歳の女性の方で、水泳をやっていまして、背泳ぎがかなり上手で、一般人とあまり変わらない距離を泳ぎ切ることができます。インタビューでは好き嫌いを聴かれたのですが、「急にお迎えが来たら嫌だ」と言っていましたね。（笑）本日のテレビの報道ではもっと沢山のお年寄りを紹介していましたね。ラジオ体操をする方、ストレッチをする方、科学的な老人筋トレをこなしている方・・・。日本は考えてみると幸せな国ですね。
私は現在、教えているすべての学生さんに太極拳と長寿の関係について説明しております。結果から申し上げますと、太極拳で長寿になるとかなり難しいです。原因を探ったら大変難しい話しのなるが、なるべき皆には優しく説明しているつもりでございます。
確かに、呉式太極拳上海鑑泉太極拳社の平均年齢は一時、90歳を超えていた時期もありましたが、現在は若者の積極的な参加で平均寿命はかなり下がりました。太極拳という文化遺産の一番の弱点は速効性を欠いていることになります。また、太極拳というものは常に時間との戦いになりますね。人間は毎日のように老化していきますが、太極拳効果が自然規律である老化を追い越すことは自分の体験から見ても至難の技であることがわかっております。ということで私は現在、生活習慣やお酒、食事なども気を緩めずに管理するように心がけはじめています。太極拳だけでは自分の実力がまだ足りないような気がしてやみませんね。
本系の皆で流派を乗り越えての研究会があり、長寿の為の太極拳も一つの科目でした。当時の五つの流派（陳、楊、武、呉、孫）の皆がほぼ同じ結論で合意致しました。長寿になるには、少なくとも「亀息」呼吸が最低条件になります。文字通り、亀のような呼吸しているようでしていないような呼吸が出来るかどうかということです。太極拳上級者の呼吸はかなり遅くなり、心拍数もへります。実際、師馬岳梁が太極拳練習時に心電図で計ったところ、心拍数はマラソン選手が走っていない時と同じ位です。
私はもうすぐ太極拳をやってから40年も立ちますが、残念ながらまだ長寿を手に入れておりません。理由は簡単ですね。自分の太極拳練習時の心拍数はまだ一分間30台に入っていません。
時間がないね。練習しなきゃ！！！
