旧 太極拳よもやま話 未分類

文章を書くよりもはや・・・

2013年11月9日

 文章を書くよりはもはや太極拳の練習に打ち込みたいですし、この季節になると真っ赤に染める紅葉はとても魅力的で昨晩もこれの夢を見てしまいました。今朝起きた瞬間にふっと思い出したのが欧州有名な心理学者の言葉です。「人間は遊び好きな動物である」と、確かに人間的な遊びは多分、地球上に多くの動物が想像も出来ないようなものであり、逆に人間的な無責任な遊びで自然界や様々な動物に害を与えていることも今日になればごく一般の常識であります。こう思うと自分が約一年間に渡って書き続けてきた四方山は少しは意味があり、太極拳の練習時間と上手く両立出来ればベストであることになればと願うようになったこの瞬間、私がいかにも優柔不断な人間であることに些か哀愁さえ感じております・・・。
 私も多くの方と同じく、色々な読書が好きでしたが、何故か自分も毎日のようにと色々な文章を書くようになってからは読書の時間もかなり少なくなりました。でも、これで小説や他のエッセ分の大切さは今日になって読書時間が少なくなってかたはじめてわかったような気がしますね。近代社会では録音技術が発達しており、わざわざ綺麗な言葉で小説を読み聞かせて人々を楽しませるラジオ番組も多数存在している中、本や雑誌という物はなくなっていません。出版関係の知人の話しでは今後、小説などの出版物はすべてインターネットでアップし印刷せずに端末で本を読む時代が来るとも伺っておりますが、少なくとも世界中に文書を人々の目で取り込み、脳でその文書を楽しむことが無くならないでありましょう。静かに本や雑誌、他の文章を読むことはその特定の人間の内面世界と文章に照らし合わせることでしか得られない独特の境界であり、人様による読み聞かせやテレビドラマ、映画などとは一線を書くほどの別物であることは近代科学で証明されています。
 ところで文章を書けば書く程、日本語の難しさがしみじみと伝わってきます。勿論、外国人としては特定の言わなくてもよい主語や曖昧表現はなかなか難しいことであって、更に日本語の上手い表現ならば本当に脳の全体バランスがとれていなければ至難な技であることは日本人の皆様にとっておそらく、同様でありましょう。私は太極拳を長時間教えている傍らに自分も一人の手練者であります。毎日のように「四方山話」の為に沢山の時間をかけることは当然のように許されておりません。素早く書かないと睡眠時間も減ってしまい、こうなると太極拳修練にも悪い影響をしてしまいます。「四方山話し」を書き始めた頃の話しですが、一人の読者(当時は読者なんか殆どいませんでした)より誤字脱字が多いことを指摘され、文法の未練さも数回、めいめいと言われましたね。当時の自分ですが、御茶ノ水女子大学の生徒さんが芥川賞を頂いたことを思い出し、若い頃にもっと日本語を勉強しておけばよかったと自分を攻める程に圧力を感じていましたね。でも、わたくしは近頃、神経が若干鈍くなったことのおかげで、ある程度の文句やご指摘位では動じずに、鈍感に書き続けて参りました。最近は「四方山」の誤字脱字を無視し幼稚な文章も気にせず、「四方山話」の内容だけ読んでくださる読者がかなり増えておりますが、自覚的にはこれは決して自分の日本語が上手くなったわけではなく、多くの方々の寛大な心がこの四方山を盛り立ててくださっているに違いがありません。
 正直にいうと「四方山」を書く時間があれば、太極拳の基本拳でもゆっくり練習したいと最初に思ったのですが、でも、このようにいつもと違って、自分の練習体験やその日その日に得た太極拳修練時のコツなどを毎日のように記すことで、「太極勁」と習得には確実に豊かな実りを獲ることになります。
 そもそも、太極拳修練は日々の練習だけではないことは「四方山」を通して理解してきましたし、「太極勁」の習得になると太極思想的かつ道教的な生活も必要になってくることも多くの皆様と接している中で教わりましたね。

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