新 太極拳よもやま話

「十三勢歌訣」の和訳

2014年4月2日

原文:十三势歌

王宗岳

十三总势莫轻视,命意源头在腰隙。
变转虚实须留意,气遍身躯不稍滞。
静中触动动犹静,因敌变化示神奇。
势势存心揆用意,得来不觉费功夫。
刻刻留心在腰间,腹内松静气腾然。
尾闾中正神贯顶,满身轻利顶头悬。
仔细留心向推求,屈伸开合听自由。
入门引路须口授,功夫无息法自修。
若言体用何为准?意气君来骨肉臣。
详推用意终何在?益寿延年不老春!
歌兮歌兮百四十,字字真切义无遗。
若不向此推求去,枉费功夫贻叹息。

訳文:十三勢は非常に大事なことです。その基本は腰にあります。すべての変化が腰で決めれば、重くて滞ることが免れます。重要なのは「気」(体内のエネルギー)の動きが穏やかかつ流暢であることと落ち着きさによって全身に充満し、そうすれば動と静(陰と陽)の変化も流暢に行われるようになり、計り知れない奇妙な太極拳の使い方が現れるのです。太極拳を修練時の重要なポイントはすべての姿勢の正確さと軽と柔、全身エネルギーへの貫通であり、これが最も良い効果が得られます。肝心なのは腰の動きであります。太極拳は足と腿、腰と手の協調性を求めていますが、腰はすべてを司る物です。結果的に心(意識)で気を動かし、複式呼吸の重要性を知れば、腹部のリラックスと全身が気(エネルギー)で満たされる境界に至ります。腰部の正しい動きによって、「尾闾中正神贯顶」の状態が保証されます。腰の正しい動きは「頂頭懸」によるものであり、体の至るところで軽やかて円滑に動けることにも関連しています。

これら様々な説明は日々の練習の中で耐えず研究すべきです。そうすれば動きが自然になってきます。決して無理はなさらないでください。太極拳は先生の伝授が必要ですが、上達するにはご自分で頑張って修練するしかないです。太極拳修練の基準は何ですか?意念(自己暗示ではない意識の修練)が主たる物であり、身体能力の訓練は二の次になります。太極拳修練の目的は何ですか?性格を修練し御身を静養し、落ち着きのある生活を探し求め、健康で老いることです。

「十三勢歌訣」は太極拳の一番肝心なことを申しています。学ぶ者はこの中の意味を極め細かく探求し、歌訣が言っていることを真面目に修練と研究を重ねれば、必ず良い収穫が得られるのでしょう。そうでなければ、貴方の沢山の貴重なお時間が費やされて本物の功夫が手に入れられません。本当に悔いが残りますね。

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