新 太極拳よもやま話

食文化からの啓示

2014年4月2日

 親友がシェアした写真で、とあるレストランが店頭の看板でこのように書いていました。「本日の味噌汁がコンスープです」と、確かに私達の日常生活の中で色々の奉仕で疲れていて、このような単純ミスも仕方がないです。それに西洋料理や中華料理、東南アジア料理の近年の日本社会の土着化で和食との融合も多くのレストランで確認して参りました。食文化がより豊かになって創作料理も新たな時代を切り開かないと3%の消費税で外食産業の経営は間違いなく厳しくなる一方です。異文化との自国文化の融合は開放している世界のどの国も大切にしており、それぞれの国が独自に解釈することも一定の範囲の中であれば、その文化の出処もおそらく、なんの文句も言わないはずです。

 中国やタイ、韓国やヨーロパからの様々な格闘技も輸入してきた年数と共に土着化が進んでいますね。これは大いに宜しい話しです。しかし、輸入した項目自体が伝統であるかどうかは扠措いて、所謂伝統文化を提供する側はどのような意図で異文化を提供するかによってそのレベルは実に千差万別であることは、もう私が一々言う必要もないはずです。料理の世界では料理師免許との資格でレストラン経営を図っています。しかし、中国伝統武術の場合はしかしとした管理がされていないことで有名です。中国国家はスポーツ化した競技種目で現在は9段までの資格があって、多くの方が競技種目の種類や質を競い合って段を取っております。しかし、私や馬江麟師、馬海龍師など年を取った人間は中華武術の家元であっても無段のままです。他に陳、楊、武、孫の皆さんも競技種目に携わっていなければ私達と同じ扱いになってしまいますね。日本は資格がすべてですので、我々伝統拳の人間は基本的に無免許扱いされても仕方がない話しです。

 しかし、御能や歌舞伎の世界も実は段や級などのものが設けられていないでしょう。なんだかの位はあると思いますが、少なくとも大相撲た柔道、空手または中国武術競技種目みたいに極め細かく分けていないような気がします。異文化にもはっきりとした段や級、または免許で確認出来るものもあれば、その国が文化に対する管理の仕方によってはっきりとした実力がすぐ理解出来るなんだかの証拠たる物がない事も多々あります。ならば、皆様が実際に確認を行う必要があり、沢山を比較することが大切です。ご多忙で確認する時間がないことは私も同じですが、日本国みたいにしっかりと伝統文化を管理している国は他にあまりいないと存じます。ならば伝統を名乗る者の信憑性は皆様で確認していくしかありません。そして、当たり前のようにお酒の席では難しい話しをしないことは世界共通であることと同じく、人間(自分をも含む)は酒を飲まなくても面倒くさいことは嫌いです。私個人的には多くの方が目に見える段や級で成り立つ競技種目を選ぶことを理解します。

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