日本の法務省管轄下にある入国管理局は昔から多くの外国人にとって非常に厄介な役所です。外国人の日本語学校のビザはかつて、半年ごとの更新が必要でした。勿論、身元保証人がいないとビザ更新させて貰えないです。身元保証人となると、印鑑証明書、身元保証書、保証人納税証明書、住民票、源泉徴収表、と在職証明書は必要です。これを揃えばかつ日本語学校の出席率がよければ次の6っヶ月のビザが貰えるのですが、出席率が悪いと3ヶ月のみのビザか、2週間の出国準備のビザを貰って家路の手配ですね。
十年近く前にも超過滞在外国人の拘束中に入管職員による殴打事件で裁判になり、国が訴えられて負けました。私みたいな日本人と結婚した人間に対しては何故かかなり丁寧ですが、しかし、真正なる結婚を調べる為に私生活や夜の営み迄伺ってしまう入管職員もいます。やはり厳しいですね。
厳しい入管法は国の安全や国民生活の安定にもつながりますので、当たり前のことです。しかし、1人の人間が死ぬことになると問題は大きくなります。今回も亡くなったガーナ人側が裁判を勝ったと言う結果になりました。強制送還の途中で抵抗があって、ある程度の落ち度を認めておきながらも500万円の賠償命令を下しました。
しかし、入国管理局はこのような結果を受けても今日に至るまで謝罪もしていないし、担当入国警備官に処分もしていません。被害者側は再調査依頼をしています。命の尊さに比較出来るものはないですね。
今回、裁判で警備官の「柔道経験者」が裁判官に追求されています。武術や武道で体を鍛えている警察や入国警備官は殆どですが、私的には武術や武道を修練する者は手足の加減が把握出来れば幸いに存じます。自分の手で無力な人や一般の人を簡単に殺してしまうことは各道場で教えているはずですが、これをもっと徹底して欲しいです。