旧 太極拳よもやま話 未分類

語り尽くせぬ太極勁

2014年1月2日

 昨日の今年始めてのfacebook更新で本日のテーマを少し触れましたが、本日のテーマでいつか私が時間の余裕とその他の余裕が出来、日本語能力がもう少しアップすればエッセでも書きたいです。馬岳梁大師が1メートル離れたところで自分の体を触れずにして、自分が重心を失ったこと、赫少如大師と推手したら一瞬非常に手が思ったのですが、直様に体が綿のように柔らかくなり、自分の力の力点がなくなり、体が浮いてしまったこと・・・、馬江豹大師の電光石火のような速い手つき・・・。かつては本当に太極勁の達人が沢山いましたね。昨今の世界太極推手のyou tube動画を拝見していると実に危ない物が多いですね。いつお怪我をしてもおかしくない所謂太極推手が横行している今日こそ、太極勁の学説のような話しが必要だと確信し本年の一つの課題として出来る限りのことをよもやまで皆様と分かち合いたいです。勿論、自分も修行の身でございますので、反対意見やご指導はいつでも歓迎致します。私に直接ご連絡頂ければ幸いですが、ネット上で大議論しても自分が全然知らないこともありますので、是非とも直にご指導の程、宜しくお願いします。
 昨日のfacebookではまず、太極勁が普段に見られない細かい風景と言う風に言及しておりました。言い換えれば大自然の細部ですね。実際に私が使ったのがごく一般的なマクロレンズですが、太極拳巨匠の太極勁で言うとそれどころか、まるで顕微鏡で物質の原子でも分析しているように細かいです。この細かさを保証する為に太極拳が基本的に遅い動きになります。謂わば遅い動きだからこそ沢山の細かい動きが出来るからですね。昨今の全世界の太極拳基本拳を見ているとどうも少し速いような気がしますが、逆に言うと基本拳の段階で動きが速いと細かい動きが少なくなってしまいます。これが何故、初心者の方には当派では快架太極拳を教えないからです。ご存知の通り、快架太極拳は動きが速くなった分慢架とほぼ同じ位の一つ一つの細かい動きが更に速く行われる必要があるからです。もっと、露骨に申し上げると初心者に快架をやらせることは不可能ではないですが、でも、最初はどうしても外家拳のような拳法になりがちです。でも、これはこれでよいのではありませんでしょうか。どうせ、太極勁は生涯にかけて修練して行かなければならないので、動きだけを教えておいて太極勁はまた基本拳や「八門五歩十三勢」や「太極推手」などを通してゆっくり鍛えればよいでしょう。というわけで私は大胆に早めにお教えしています。
 元日のfacebookではまた、太極勁は世の関連性に似ていると例えられています。ご周知の通り、太極勁が身に付いている者は皆、長生きしていますね。それは太極拳がまだ太極と言う名前が出来る前の道教養生術もほど同じ効果を持っています。そして、先人達は道教養生術を細かく分析し一つの独特な武道としてまとめられました。この独特な武道はご周知の通り、ゆっくりした動き、無力な動きで相手に立ち向かうわけですね。結果的に当然のようにこの無力かつゆっくりした動きの中に沢山の稲妻のような細かい動きを組み込ませるしかないですね。そして、このような細かい動きはどのように訓練すればよいかと言う問題を考える時はまず当然のように太極拳基本を練習する時から力まず、正しい動きでご自分のお体の細かい動きを時間かけて修練していきます。初心者は当然のように一つの動きの中には殆ど細かい動きがないのも仕方がないですね。本当に時間がかかります。ということで初心者の方にとって推手は本当に大事です。相手様とのゆっくりした押し合いの中で細かい動きを体験しながら感じていくことが大事です。勿論、上級者との推手の中で皆様も上級者の細かい動きに連れられて少しずつ上級者に近づくことになっていきますね。殆どのレベルの人間(自分も含む)が相手様がいなければ太極勁の習得がないし、ある程度太極勁が身についている人間も相手様の頭を下げて推手をして行かなければ上達がありませんね。推手をするということはまず相手様に頭を下がるのが太極的礼儀です。
 力尽くで相手の胸を急に押したり、首を掴んで投げたり、低い姿勢で相手の腹部を攻撃したりすることは確かに一瞬にして相手様に勝ちますが、到底、太極勁とは言えませんね。相撲や柔道、空手も同じ技を使っているからです。しかも、怪我しやすいですね。
 
 

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